https://kakuyomu.jp/works/16816452221210723112/episodes/16817139555894834691
そんなわけで第十五話です。
■帝国の東部は広大ですが、ほぼ無人の土地と言ってもよい状況です。
人が住む都市と言えるのは、川港のクレアと海への出口、北カシルだけです。
あとはその両者を結ぶ街道沿いに点在する開拓村ですが、そのほとんどが貧しく、開拓もあまり進んでいません。
これは本文でも説明していますが、東部開拓が国の政策に基づくもので、入植者も半強制的に送り込まれた人たち(農家の次男以下)です。
そのため、努力して豊かになろうという意欲に欠け、逆に被害者意識を持っています。
王国の辺境は、いちはやく民間資本を導入し、親郷制度によるバックアップ体制を整えているのと大違いです。
また、王国辺境では、森から襲ってくるオークをはじめとする脅威にさらされるため、村は防壁を築いています。
団結と自治意識が高いというのも強みとなっています。
帝国東部の村は、基本的に敵がいない(野盗くらい)ので、村の境も曖昧で街道口に門番がいないことが多いようです。
■いや~、それにしてもマリウス君、調子に乗ってます。
もうちょっと実績を重ねないと、ユニの怒られるのも仕方ありませんねw
■さて、呪術師はどこにいるのか? もし見つかったとしても、当然東部軍によって厳重に護られているでしょうから、これをユニたちだけでどうにかするのは、相当の難題だと思うのですが……、二人がどうやって挑むのか、どうかお楽しみに!