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第二十六話の加筆修正

昨日更新した二十六話ですが、マグス大佐と情報部長の会話に一部加筆しました。
もう読んでしまった方はごめんなさいです。

【修正前】
(前略)今回の件も、ユニはとんでもない戦力を随伴していたのではないか……私はそう思わずにいられません。
 その基地で見つかった書類では、ユニは単独行動を取っていたと報告していたのですか?」

【修正後】
(前略)今回の件も、ユニはとんでもない戦力を随伴していたのではないか……私はそう思わずにいられません。
 調査隊は怪物の痕跡――例えば足跡などを見つけなかったのですか?」

「まったく逆の報告ならあったよ。人間の足跡ひとつ見つからなかったそうだ」
「それは……不自然ですね?」

「地面の異常が原因らしい。彼らの報告では、基地内では歩くのが困難なほど土が柔らかかったそうだ。まるで新雪のように足がくるぶしあたりまで埋まったと言っている。
 土壌のサンプルは政府の研究所に依頼をして分析中だが、結果が出るまでは一か月近くかかるらしい」

 マグス大佐は少し考え込んだ。
「何らかの理由で表土が耕された、いや崩壊して砂漠化に近い状態になったのか?
 ――情報部長殿、人間の足跡なら分かるが、超大型の怪物のものなら簡単には消えないはずです。大きすぎて目の前で見ても気づかなかったかもしれません。
 高いところから俯瞰すれば、へこんだ部分が識別できる可能性があります。今一度調査されてはどうでしょう?
 それと、その基地で見つかった書類では、ユニは単独行動を取っていたと報告していたのですか?」


以上です。それと二十五話を含めて、バイデル情報部長が少将だったり中将だったりと階級が不統一でした。少将が正しく、これも直しています。
加筆部分は、調査隊は無能でない限り、白龍の足跡を見つけただろうということで補いました。
白龍の足跡は一メートル近くあり、大きすぎてかえって気づきにくいだろうというのと、腐敗のブレスによって土壌に存在する無数の微生物が死滅して一種の砂漠化が起きて足跡が崩れてしまったためという理由付けをしています。

実際に情報部は再調査を行い、柵や屋根の上に登って確認したところ、白龍の足跡らしきものを発見することになります。

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