https://kakuyomu.jp/works/16816452221210723112/episodes/16816927862465790068そんなわけで第四話です。
■お待たせしました。やっとユニの登場です。
■前章の白龍事件の後、ユニとリデルは赤城市に向かい赤龍帝リディアに全容を報告しています。
リディアは帝国兵(ハンス)の亡命ということもあり、当然ながら参謀本部にこれを報告しなければなりません。
ですが、白龍事件そのものは蒼龍の依頼ですから、ユニがグァンダオに直接報告する前にそれをしてしまうと、蒼龍の立場をないがしろにし、先に事情を説明してくれたユニの顔を潰すことになります。
赤龍が蒼龍に白龍帰還の成否の一報を入れた際、詳しい話を一切しなかったのも、蒼龍のプライドに配慮した結果です(龍はとてもプライドが高くて、関係性が面倒くさい)。
また、ハンスの事情聴取には数日かかるため、それが済み、ユニが蒼城市に着いた後で参謀本部に報告するつもりでいます。
■前回もちらりと説明しましたが、赤城市を出発してから六日間は土砂降りの雨が続いて、ユニたちは散々な目に遭っています。
晴れていれば四、五日で着けるのに、今回は一週間もかかってしまいました。
体力のないリデルに気を遣ったためでもありますが、あまりの雨に耐えかねて野宿を諦め、途中の町で宿に泊まったりもしたからです。
宿では汚れた下着を洗濯したり、湿った服にアイロン(もちろん電気はないから、中に熾火を入れるタイプ)をかけたりしていました。
■そんなわけで、次回はユニにとって楽しいアリストアとの顔合わせです。
どうかお楽しみに!