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【幻獣召喚士3】第二十話「蹂躙(じゅうりん)」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16816452221210723112/episodes/16816927861508176236

そんなわけで第二十話です。

■白龍とココナによる養豚場襲撃の前編です。
 養豚場に偽装したゴブリンの飼育場なのですが、ここでは実際に豚を飼っています。
 そうでないと怪しまれるのと、豚と餌の臭気によって、ゴブリンの臭いを隠すという役割もあるからです。
 実際の豚は清潔好きで、悪臭を放つのは飼育する側の問題なんですけどね。

 この秘密基地の責任者は、情報部の人間(少佐)であることが明らかになります。
 彼は軍人であっても戦闘は専門外で、秘密工作の立案や情報分析が本来の仕事です。
 そのため、戦闘に関しては部下の各隊指揮官に任せているような形です。

 また、少佐とオーランドの会話から、傭兵たちは基地防衛には責任がなく、あくまで辺境村に入り込んで村人を安心させ、ゴブリン襲撃の手引きをするのが任務だということが分かります。
 オーランドは傭兵としてかなり経験が豊富なので、この基地が〝ヤバい〟ことを肌で感じ取っていますね。

■白龍の名前〝リーゼ〟ですが、これは帝国内ではとても有名な童話です。
 もともと帝国には黒龍を倒した英雄王の伝説があり、皇帝はその子孫だと称しています。
 童話はその英雄譚を下敷きにしたもので、美しい姫君リーゼが邪悪な黒龍にされわれ、白馬に乗った若き王子が龍を倒して姫を救い、二人は結ばれるという単純なお話です。
 白龍に対して龍にさらわれた姫の名をつけるというのもちょっと皮肉な話で、アシュリーという娘の性格の一端が垣間見えますね。

■さて次回は、白龍がブレスを放って養豚場の壊滅を図ります。どんなブレスなのでしょうか?
 どうかお楽しみに!

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