https://kakuyomu.jp/works/16816452221210723112/episodes/16817139555478585254そんなわけで第十一話です。
■砂漠編の続きです。オーランドがなぜ、はるばる南の地に来てまで呪術師に会いに来たか。
それは次回で明らかになります。
タイトルで想像がつくように、この章では帝国が再び王国を攻める話となります。
話を組み立てる際、帝国側にとって何が障害だろうかと考えたのですが、真っ先に思い浮かぶのが神獣や国家召喚士の幻獣でした。
そしてその次に「あれは潰しておかないと、作戦が成立しない」と思ったのが〇〇〇〇の存在です。
今まで何もできなかった帝国は、どういう手を使うだろうかと考えた末に出てきたのが、オーランドの南方行きでした。
■昔の話とはいえ、エルフ族はなぜ人間に対して魔法を教えたのでしょうか。
教えるのはいいとしても、もう少し分別をもって限定的にやった方がいいと思うんですけどねw
そもそもエルフだって黒魔術は苦手なはずなんですけど。
そうやらエルフの方も、魔法の概要を教えるために黒魔術についても説明した、という程度だったみたいです。
ところが、これに人間の方が飛びついてしまいました。もともと人間世界にはシャーマンが存在していて、呪いの類は馴染みがあったからです。
最初の内は、熱心に聞いてくる人間に気前よく教えていたのですが、やがてエルフも「これはマズイ」と気がつき、黒魔術の伝授は禁止されました。
ですから、呪術の大半は人間の独自努力によって開発されたものです。
そのため、エルフが遺した黒魔術の本(巻物)は、呪術師にとっては命と引き換えにするくらいに貴重なものなのです。
■さて、次回は王国に舞台が戻ります。気になるユニとマリウスの誕生日デートの話も出てきますので、どうかお楽しみに!