相ヶ瀬モネ

　栄枯盛衰、この国と人々は何処へ流離うのか？　そこにいたる出来事や考察を、端的に分かりやすくまとめられた興味深いお話です。 　同じ時代を辿っていなかったとしても、どこかしら思い当た…続きを読む

　季節と年月というものは、当たり前のように毎年巡り行く…… 　そんな風になんとなく思ってしまいますが、言うまでもなく同じ季節、同じ年は二度となく、時は確かに上ってゆき、進みゆく季節…続きを読む

　レビュー……それは私にとっては高い山……一体どうすれば素晴らしいレビューを書いて、感動を作者さまにお届けできるのか！？　悩みどころです（一万字くらい書けば伝わるかも……いや、それ…続きを読む

世界から切り取られた……しかしながら、そこは確かに存在する。 そんな美しくも畏れを抱くお話です。 そこここにまるで美しい色硝子で形どられたようなあらゆる「モノ」が闇間から現れては消…続きを読む

『美』が溢れた幽玄な作品です。『美』それを表すのは、視覚的なものなのか、それともどこかしら影をも含んだものなのか？ 　わたしたちは、意識的であれ無意識であれ、どちらにも『美』を見…続きを読む

どこか遠くにありそうな、しかしながら身近にありそうでもある不気味で既視感を覚えました。 だれもが奥底にもっている感情や子供のころの記憶に潜む暗がりが不意に現れたような作品です。是非…続きを読む

とても丁寧に作り込まれたお話で、短いながらもどこか良い意味で後味を引く。そんな作品です。

山、そこは、人と自然の触れ合う大地の隆起。 しかしそこには確かになにか「常」ならぬ存在を感じる空間でもあります。 さて、なんとなく山岳部に所属していた主人公が、たったふたりの山岳…続きを読む

とても面白い「眼鏡っ子」の「眼鏡っ子」による「眼鏡っ子」の考察です。 眼鏡という実用品でありながら、その持ち主の印象をかなり操作する。それが眼鏡？ このお話は読み進むほどに、「眼鏡…続きを読む

　あっ！　大好きな系統の時代劇……時代……あれ？　改めてタグを拝読すると、スチームパンク……びっくり！　でも、もうこれが時代劇ファンにはたまらない作品です。 　もちろん時代劇はあま…続きを読む

　主人公は、バイクで一人旅が大好きです。もはやベテラン。なんの装備もの道のりの心配もありません。 　主人公は5年位前、その日もいつものように、とある場所に向かっていると、なんとまあ…続きを読む

　アレはそういう名前だったのか。そんな『藁ぼっち』が掛かっている。 まるで、季節の中心のように。 それは、稲刈りの象徴的なものである上に、知らぬ間に様々な者たちが、自分の世界を築い…続きを読む

「クラウドに残す智の遺産」心を打つ言葉です。そして内容も実に身につまされました。そんな方も多いかとも思います。 　わたし自身は真逆に、賽の河原へとゆくのでは？　そんなことがあり、今…続きを読む

　まずタイトルの西洋『三国志』に？？？　となって、ああ――わたしは日本史選考、あるいは、歴史が苦手、そんな方にも是非きっかけとしてお勧めする名作です。 　主人公の彼は何者だったのか…続きを読む

　世の中には様々な職業や職種がありますが、なかなか関わりのない、あるいは関われない、そんな素晴らしくも思いもよらぬ仕事をされていらっしゃる方のお話をうかがえる機会は、欲してもそうあ…続きを読む

「韻を踏む」という言葉がありますが、同じ言葉で「対義語」的になってまいりますと、そこはまた誤解が誤解を招くもので……。 このお話は、おもしろいだけでなく、ためになるお話でございま…続きを読む

バレンタインデーには薔薇を男性から女性に……そんな海外の話を聞いたことはありましたが、まさかこんなステキなお話が。
羨ましいです。是非

はて？　Plungerとは？

読めばアレかと思い出し、思わず膝の皿を叩き割る面白さ。でも含蓄深いです。

　主人公はヒロインを口説いている……のだろうか？ いえ、哲学を面白く解説して下さる内容は、非常に面白く拝読させて頂いておりますが、なにせ主人公突っ走る突っ走る。 　まだ拝読の途中…続きを読む

　フランスに艶やかに咲き誇った薔薇が導いたのは、薔薇色の人生……だったのか？ 　かの有名な英雄と薔薇に例えられた黒薔薇のような佳人の深いお話です。 このお話はフランス革命の一部分…続きを読む

　サスペンスかな？　そんな雰囲気へ連れ去られた異世界で戸惑う男主人公？　と思いきや、意外にも順応？　そして広がる異世界の圧倒的な素晴らしさ。目の前に広がる幽玄の世界！ 　あ、でも…続きを読む

　歴史好きの方、えっ！？　ちょっとまって、内容が面白すぎて頭に入る前に、色々と笑いすぎてお腹痛い。取りあえずなにか食べなくては……気を落ち着行けて……ふー。 もうそんな感じで、あれ…続きを読む

生きてゆく事の難しさ、いや、静かな慟哭が詰まっています。

大都市を行き交う祭りと時代の流れを、時に華やかに、時に情緒あふれる筆跡で鮮やかに描き出されています。この雰囲気と情緒あふれる世界を是非。

タイトル通りのストーリーですが、作者様の描写と登場人物、そして登場するお店に、知ってる知ってる！　もしくは居住地域によっては、うん？　聞いた事が……実在していたんだ！　そして検索……続きを読む

このお話は実録なのだろうか？　雪国といえば、「トンネルを……」くらいの感覚、せいぜいが一二度、旅行に行った程度。 そんな、あの雪国の冬の現実がここにあります。 あ、なかなかに………続きを読む

最終話まで読んでからと思いましたが先にレビューを。 この作品は、平安を生きる女房たちの美しくも悲しく、そしてクスッとするような日常が、本筋は謎めいたお話の上にあり、息を止めてどう…続きを読む

不動産の営業マンと運命的に出会った？自殺希望の青年。そんな二人。 その先は、まるで運命の坂道を転がるように、漫才コンビを結成。 色々と疑問は尽きない二人ですが、日常の描写をひと…続きを読む

かの有名な北条政子と源頼朝。その出会いと歴史をご存じの方も多いでしょう。 が、このお話は、その歴史の流れを変えることなく、筆者さまの巧みな筆運びで、まるで二人の新しい物語と息を詰め…続きを読む

　この世界を現代に当てはめると、一体どう表現したらいいのか？ ここは幾つかのコロニーに分け隔たれた世界。隔絶された世界で人々が暮らす世界。 はたしてここはジェリコのラッパが鳴った…続きを読む

さて、小説を読んでいるのが好きな方々は、いつも物語を読んでいる時に脳内の文字を、映像として起こしている方も多いかと思われます。 このエッセイ集は、その本家、映像であるドラマを、い…続きを読む

かなり高度な話です。 宗教と科学がまるで覆いつくすように世界を包み込み、人と神について、生物について常に意識を研ぎ澄ませながら、登場人物たちと一緒に読者もその高次元な世界へと分け入…続きを読む

ダークSFファンタジーの大作です。といっても、そもそもSFファンタジーは門外漢、その上ダンジョン……うっすら知っている。そんなこの分野にはかなり怪しいわたしですが、そんな素人でもす…続きを読む

資格試験、それは知りもしない職業に、あるいはあ、あのっ！　そんな職業にも高確率で登場する必需品……が、このお話では、のっけから笑っちゃいます！ もうね、そうなんだ！　そんな資格が勢…続きを読む

ジューガー・リャン……一体どなた？　そう思われた方は、是非そのまま読み進めて下さい。
とても面白く、改めて考えてしまう作品です。

冬の暖かい光景……作者さまの幼少期にあった家族や街が魔法を起こす。
その魔法は誰かのポケットからではなく、確かにある世界の中で……。
ハートフルなエッセイをどうぞ。

のっけから笑います。 ゲレンデなのに、あれ？　ここは寄席でしたか？ そんな気持ちにもなります。 スキー場へ行ったのはかなり昔ですが、きっとこの登場人物たちなら、裄の上をスリッパで滑…続きを読む

短編の中に、手に取るように場面が浮かぶ、そんな切ない恋の深いストーリーです。さてこのお話の行く末は？　是非物語の扉を開いてください。

※シリーズ物です。どれも大当たりですので、できれば順番にご拝読ください……（わたしやらかしてしまいました） 樟脳の薫りが漂う彼の人がやって来たのは、潮の香りが漂う地。 すがすがし…続きを読む

ある日のこと砂漠で仕事中？であった箱入り女神は、いきなり人になってしまいます。 人になってしまえば、これはもう大変です。 なにせ場所は砂漠です。慣れた現地の人でもかなりの装備や準…続きを読む

異動先が〈又〉『忌み地』 この〈又〉って、一体なんでしょうか？ そう、主人公は呪われた闇を突き進むスーパースターこと、藤崎諒太氏です。 彼は、なんだか左遷してどうにかやめさせてやろ…続きを読む