鶴元(ツルモト)亀左衛門(カメザエモン)は、子孫の守護霊をしていた
ところが、守護対象者である子孫・山本山(ヤマモトヤマ)純真蜜(ピュアハニー)が、二十歳の若さで死亡
これは、守護霊の職務怠慢であるとして、あの世の裁判にかけられることに……!
どうなる、鶴元亀左衛門!?
あの世の設定、脇キャラの作り込みがていねいで、長編の一部を読んでいるかのよう
死後の話だけれど、悲壮感はなく、「訴えられて狼狽しているおじさん」と、「若くして死んでしまって困っている女の子」の裁判のようすが、軽やかに語られます
裁判ですから、とうぜん、弁護士が登場し、それぞれの立場で、雇用主を守ろうと弁をふるいます
そこでじわじわと明らかになる事件の詳細
果たして、どのような判決が言い渡されるのでしょうか
さいごには納得の名審理でした
ぜひご自分の目で確かめてみてください
いきなり冒頭つかみから、興味津々になりました。
神や悪魔、仏や鬼達が忙しく行きかう、オフィス街中有。
その中有裁判所の裁判なんて、これは絶対、聞きたくなりますよね。
中有裁判所から呼び出しをくらった、鶴元亀左衛門。
この鶴元さんは、子孫のひとりの女性の守護霊をしていたのです。
ところが、その守護のやりかたに問題があったようですよ。
被告の守護霊と、原告の女性に、それぞれ弁護士もついて、証拠をもとに争われる裁判。
この裁判の内容が、とっても面白いんです。笑えます。
さて、守護霊の鶴元さんは、有罪か無罪か。
あの世の傍聴席へ、さあどうぞ。