このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(118文字)
見たくないのに関わりを断つことが出来ない。そんな恐怖が、じっとりとした湿気と共に絡みついてくるようなお話です。他のお話とも繋がっており「ここで円環が出てくるのか」と腰を浮かせる思いでワクワクしながら読み進めました。続きがとても気になります。
作者が得意とする、現実と幽玄の狭間の世界の物語。文中に漢字が躍る、独特の筆致で描かれる世界を堪能されてはいかが?主人公は現実世界に帰ることが、かなうのだろうか。
町の中心が墓地、というのがすでに不気味です。 主人公は用事があって、墓地をぐるりと囲むようになっている環状線に乗るのですが。 もちろん、怖いことが起こります。 この話を読んで、主人公の無事帰還を、みんなで祈りましょう。
暗くて黑い中に栄える、暁くて赫い忍び寄る「モノ」闇の空間が全てを不安にさせ、新鮮な紅が確実なる致命的絶望を示す自らの意思で足掻けない、大いなる箱の中に入れられたその先に決定的なそのナニカがあるのかもしれない・・・・・・
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