美しさと静謐さ、そして巧みさを持った物語でした。
まず、タイトルがとても綺麗です。『葉見ず花見ず』とはどういう意味を持っているか。
その意味がわかるだけでも、「へえ」と一つ感嘆させられます。こういう呼び方があるものなのかと、一つ賢くなれるという点でまず得した気分になれました。
主人公の『私』が、おばあちゃんと一緒に歩く途中、『曼珠沙華』に触れている男を見つける。男は幽霊だということがわかり、おばあちゃんからは『間違っても気づいていると 悟られてはいけないよ』と警告される。
そこで、タイトルの意味が生きてきます。
曼珠沙華の特性を、『生者』と『死者』の関係性に重ねあわせ、更にその上で『幽霊の世界に存在する不可避な法則』というものを描き出してみせる。
幽霊は元々が生きている人間だったので、余程の怨みでも持っていない限り、誰かを害する危険はないはず。
そう思いたくなりますが、『幽霊には幽霊の事情があり、元々が優しい人間だったからと言って、本当に安全かどうかは別の話』となる。
そんな幽霊特有の『現象』と『機微』を描出してみせた本作。短い中でも一個の世界観が凝縮されていて、とても読み応えのある一作となっていました。
日本でも世界でも、時の権力者の都合がいいように「風習」「流行」という民意、民主を使ってきた歴史がある。
古くは「シャーマン」と言う有識者が民を導いてきたように
経験者の言葉は聞いた方がいい。
現代での「エビデンス」という「呪い」は、経験者だけでなく本当に「絆」で繋がれた身内の『ヒューミント』すら聞く耳を待たなくなり、汚れた悪意のある第三者からのネット情報しか信じない、SNSという新たな新興宗教。
経験者から学べるという最高の環境
このありがたさを、現代人は知る必要がある……
あなたは、歴史から学べる賢者か
将又
経験からしか学べない、ただの愚か者か…どっちだ?