元陰陽師の伯爵令嬢は、呪いは祓えても求婚の手は振り払えないらしい

これは前世が陰陽師だった伯爵令嬢の物語です。
彼女は、不可思議な力で王宮などに巣食う怪異を取り払ってきました。その実力は宰相や国王陛下からのお墨付きといえます。
今日も縁談とは表向きで何やら、怪しげな貴族男性の元に令嬢は向かいますが？
伯爵令嬢と似たような力を持つらしい近衛騎士がタッグを組み、怪異に立ち向かいます。

ご一読頂けたらと思います。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（188文字）

えっ？
元陰陽師？伯爵令嬢？
一体どんな世界観……？？

と首を傾げたあなた、既に元陰陽師……いえ、作者様の術式にハマっております。
そのままずいっと、お話の冒頭を読んでみてください。

馴染みのある令嬢物に、『盛り塩』や『闇を祓う真言』が、とても収まりの良い事に気が付かれるはず。
恨みや妬みが渦巻くのは、貴族社会では至極当然の事。

変人と言われるヒロイン、伯爵令嬢ルシア。
身分の高い方にも、ビシりと進言する姿がとても素敵です。
そして護衛役のジョスラン、腕が立ち策士な彼の……髪と瞳の色に注目。
作者様の読者には、ピン！と来る方も多いのでは？

そんなルシアに悪名高い侯爵との縁談が……駆…続きを読む

伯爵令嬢ルシア・バルビゼには前世の記憶がある。彼女の前世は女陰陽師。しかし、女の陰陽師を良しとしない派閥の者達から強い呪いをかけられて死んでしまった。その後、ルシアとして転生したのだが、転生後の世界は和風とは打って変わって西洋風の世界で、これはまた気味悪がられて変人扱い。そんなルシアが呪いを祓い活躍していく！

自分らしく頑張る令嬢が活躍するこの物語、読めば元気をもらえます！
呪いを撃退するルシアの姿がかっこいいです！
そんな彼女の活躍と恋模様を是非お楽しみください！

タイトルを見て、和か洋かどちらだろう、と悩んだ方は是非、本編を読んでみてください。
人の恨みは和だろうが洋だろうが、関係ありません。
そう、呪いさえも、国を超えるんです。

女陰陽師を嫌った者たちによって呪い殺されてまった主人公の転生先はなんと、伯爵令嬢。
しかも前世の記憶を持ってしまったが故に、周りから変人扱いされてしまう。
けれど、そこは貴族社会。
人の恨みを買いやすい場所だった。

当然、ルシア・バルビゼ伯爵令嬢は見過ごすことはせず……。

ルシアの仕事ぶりを、どうぞご覧あれ！