膨大な光を、輝くひとつの宝石にまとめ上げた愛おしい物語です

元陰陽師の伯爵令嬢、この設定だけで、ストーリー構成がどれ程難しく、知識が必要か？　考えるだけで、恐ろしくもありますが、このお話は、緻密な描写と、裏打ちされた知識で、そんな思いを吹き飛ばし、物語の中へと、読者を誘ってくれます。

主人公がどうなってゆくのか？　はじめはドキドキしていましたが、最後の最後には…それは、ご自身の瞳でゆっくりお確かめ下さい。
誤読感がとても素敵です。