あさぎかな＠電子書籍／コミカライズ決定

鍋島小骨さんの『遺書』（https://kakuyomu.jp/works/1177354054919016304）にインスパイアされて、10年くらい前に書いたツイッター小説（そ…

　死ぬ間際の呪いや恨みは、そのまま現世に残って祟りをなす。残留思念というものだ。相手はもう死んでいるのだから、殺すことができない。「思い」を滅する特別な方法が必要になる。さらにや…

人工知能が自我を獲得した。これは彼女のための、そしていつか来るかも知れない次の知性のための、人類がその歴史を閉じるまでを記したささやかな記録である。

魔女フィリアは、王都の外れの村に住んでいた。 ある日、フィリアが働く美容店を訪れたのは、左の頬に大きな痣のある同い年くらいの少年。彼は、店に来るなり言った。「僕を、女にしてくださ…

ふたご座の一等星と二等星「ポルックスとカストル」。最新科学を踏まえた全く新鮮な神話を書いてみました！

『5分で読書　最後はかならず私が勝つ』の収録作品。

暖炉の有る部屋で、祖母が孫に向けて本を読み聴かせている。 その内容は、遥か500年も前の昔話。 合計100万の軍隊の間に一人で立ち、一人も死なせる事無く戦争を収めた希代の魔術師…

命あるものの元へ赴き、死へと導く任務を負う美しい死神、レイ。 ある夜、深い悩みを抱えて酒を呷る彼女の目の前にどかりと座ったのは、人間に愛を届ける女神、アイだった。 死の悲しみ。愛…

　ある街で、双子の赤ちゃんが生まれた。 　1人は普通のかわいい赤ちゃん。 　もう1人は、不気味な赤ちゃん。 　不気味な方は、決して誰からも愛されない。それでもその子は人からの愛情…

これから死ぬお前を看取る彼女達の言葉です。 毎回違う女の子で、1000字でお前が臨終します。 1000字はカクヨム基準です。 「看取られ音声」という同人音声作品に感動したので書…

ハッピーエンドか、 バッドエンドか、 それが問題だ。 ※第一回神ひな川小説大賞参加作品（お題「ハッピーエンド」）

インドに落下した謎の隕石により「普通よりもズレてしまった」世界。日本においても、ありえざることが日常になっていた。そんななか、普通の男女が普通の幸せを求めてプロポーズをしたのだが…

ブルーストーン、発信を始めて。

折口夕子（おりぐちゆうこ）はパート勤務の主婦。 会社員の夫と大学一年生の息子と三人家族です。 このどこにでもあるような普通の家族が、一家全滅の危機に直面するお話です。 アタシ…

予言者として世相を占っていた姉の花梨が亡くなって半年後、彼はやって来た。 花梨の代わりに、私に予言をしてほしいと……。 ※作中の九年周期においては、諸説あります。 ☆カクヨ…

【※五分で読めます※】 僕は何もない世界にきてしまった。 見渡す限り何もなくてただただ真っ白なこの世界。 そこで出会ったのは何かを一生懸命に運び続ける小さな生き物。 その小さな…

ショッピングモールの喫煙所にて。 初煙草にもたもた挑戦していると、男前のサラリーマンに声をかけられる。

二度目の高度経済成長期を迎えた日本。新たなお金。virtual moneyと共に日本は進化を続けた。 そして、ある日ネットで女の子を見つけた牙山雄二はその子を買ったのだが、女の子…

巨大宇宙戦艦内で信介は朝昼晩、病気でも無いのに大量の薬を服用している。 そう、彼は薬に依存した生活を送っている。 そして、今宵。 信介は最高の薬と出会う。 果たして彼は真の幸福…

ユーミンの「春よ来い」へささげます。

近頃、体調を崩しがちなとある独身サラリーマンは、ある日、駅のホームで顔の無い男を見かける。顔の無い男とは、一体誰なのか？

夏休み初日、三人の高校生モグラ・ジー・フジは街外れの潰れた映画館に忍び込む。十年前、そこはモグラの遊び場だった。騒がしい日常で、記憶が思い出になる瞬間がやってくる。

とあるオフィスビルの一角、一面真っ赤に塗られた巨大な絵画が飾られていた。それを日課のように絵を眺めている清掃員の老婦人から語られる物語は、魔法使いを目指す姉と、画家を志す妹との異…

彼女は未来からやってきた。

【「カクヨムWeb小説短編賞2020」中間選考通過作品】 　クリスマスの夜、一人職場に残り、働いていた主人公。そこに、別の部署の女性が訪れる。彼女が来た理由は……。 （カクヨム…

　若き天才画家として名を馳せている佐柄竜善。佐柄が画家を辞めるという話を聞いた美大時代の同期、井川繭子は電話をかける。佐柄は、画家を辞めるに至った経緯を語り始める。 　それから…

カクヨムWeb小説短編賞2020短編特別賞

孤独な鬼と、訳アリの人間二人との出会い。 その出会いは、鬼の生に光をもたらした。 少し切なくも、情にあふれた物語。

『言葉』が失われ、感情を伝える手段として『歌』だけが残った世界。 その世界で彼女は集ったコミュニティーの考えを他のコミュニティーに伝える役割を果たしていた。 そんなある日、彼…

2019年にKACに参加した作品を改稿しました。 不治の病におかされた技術者と、猫のロボットのお話です。

地球温暖化、待ったなし。 温室効果ガス排出ゼロの期限が２０５０年に迫る。 有効な解決策が見つからない中、江主（えぬし）博士は画期的な方策を提言し、世界はその方策に飛びついた―― …

とある森に、死ぬことのない白い女が住んでいた。 ある日黒い男が現れて、白い女を口説いた。 精霊たちは賭けをした。 女は死ぬことができるのか。 女はいつ死ねるのか。 男は女を死なせ…

おばあちゃんの家に、私はよく行っていた。何も喋らず、ただ、居た。

●今まさに精神科の薬の離脱症状に苦しんでいる方 ●これから精神科の薬を減らしたい方 ●過去に精神科の薬の離脱症状に苦しんだ方 …そういう全ての方たちに応援メッセージを書きました。…

死にたがる心に逆らうように生きている青痣だらけの体が憎くて、僕は中学校から帰る途中にホームセンターで牛刀包丁を買った。 ※暴力行為を肯定するものではありません。命大事。

小学四年生の淡い初恋。でも君は、もうすぐいなくなるんだ。 ただのクラスメイトの阪本は、同じクラスの人気者、藤咲さんに手を伸ばす。

大学寮で相部屋の友人とたまに話すもしもの話。今日のもしもの話は「明日世界が滅ぶとしたら？」。

戦場で死んだはずの〈ミノル〉は天才少女〈スミレ〉によって助けられる。 かのじょとすごす研究室での生活は楽しくおだやかなものだったが、ふたりを取りまく戦況は徐々に悪化していく。 ス…

未来に遺せるものとは果たしてなんだろう 文明が崩壊し、荒廃してしまった世界に立ち、それを思う それでも、わずかでも希望があるのなら 「彼女」は眠りにつき、「彼は」守り人となった …

すみと七歳上のおねえは幼なじみ。ずっと一緒だと思っていたのに。「結婚するの」というおねえの報告にすみはいいようのない寂しさを感じていた。

　シャボン玉によって現れる生意気な奴らが恋に辛辣な意見を投げつけてくる。それによって変わるものとは？ 1話読み切りの短編集 2020カクヨム短編コンテスト応募作品

小六の思い出、自画像の宿題をいつまでも提出しなかったこと。 「描けたか？」「描けません」、不毛なやりとりを毎日繰り返し、反抗していた。 おれの傷はゆっくり消えていったという経験の…

奇病×百合アンソロジー参加作品。 幼馴染みの美琴と凪。 同じ高校を目指していたはずの二人だったが、凪の「高校に行かない」の一言に二人の関係が変わり始める。

私が好きになった人は、交換日記の君。 控えめで、運動と魔術は苦手で、目立たないタイプ。 歌が上手くて、クラシック音楽に詳しい。 読書が好きで、優しくて、人を想う気持ちは抜きん出て…

剣各ばかりを狙った連続銃殺事件。全ての被害者は相当な実力者であるにも関わらず、いずれも正面から一発で仕留められていた。 そして、今日も死体を発見した警官達の前に、新顔の黒づくめ…

思うに人は、他者との関係性の中で生きている。だから肉体的な死の後に、他者に認識されることで、初めてその死は承認される。初めて死者は確認される。認識されない死は死ではない。認知され…

　散歩中に出会った青年。もしかしたらぼくは、彼の背中にむかしの自分を見てしまったのかもしれない。 ※直接描写はありませんが、自殺や虐待などの表現があります。苦手な方はご注意くだ…

　飛び抜けた才能を持つ作家と演者。そして平凡なカメラマン。自主映画を撮っている三人の大学生は雪を待っている。 【関連作】 　三人の出会いから本作のすこし先のお話。逝く人間と残…

　ノンフィクションである、わたしの経験談を、彼の目線で、わたしの妄想ダダ漏れで、書いてみました。 　渡瀬くんが、こんな感じだったら、好きになってたかもしれない。