最初にお願いです!この物語を読んで、最後のメッセージを、ぜひ受け取ってください!半年前に亡くなった、予言者の姉、花梨。その妹の可憐は、カリスマ性のある姉と比べてしまい、なんの取柄もないと思ってしまいます。コンプレックスがある、いわば普通の女の子の可憐が、『自分には何ができるか』と葛藤します。四千字で描く心の駆け引きは綿密で、その読み応えに驚きました!!!
2019年 夏、姉が死んだ。姉は、世の中の情勢を言い当てる予言者と呼ばれていた。2020年、元日。妹に占ってほしいと男がやってくる。9年周期の恐ろしさ。メッセージ性あるお話でした。
世界には名だたる占い師が数多いますが、誰か一人でも現在の人類の窮状を予言できた人がいたのでしょうか。いるのなら、その方は九年周期から導き出したのかもしれません。東日本大震災と原発事故という悪夢から九年で、コロナウイルスという悪夢。ならば、2012年のロンドン五輪で日本勢メダルラッシュの歓喜から九年で、2021年オリンピックの歓喜へと繋がるのかもしれません。それがもしかしたら日本にとっての救世主なのかもしれない――。信じるか信じないかは、あなた次第です。