概要
死ぬ間際の呪いや恨みは後世に禍根を残すから…ハッピーエンドをあなたに!
死ぬ間際の呪いや恨みは、そのまま現世に残って祟りをなす。残留思念というものだ。相手はもう死んでいるのだから、殺すことができない。「思い」を滅する特別な方法が必要になる。さらにやっかいなことに、生きている人間や他の残留思念を取り込んでより大きく強くなることもあるのだ。特に魔族の祟りは危険だ。
一番簡単なのは残留思念が生まれないように幸福を与えて殺すことだ。至福冥還師ネフティスは魔族に至福の時を最期に与える魔女だ。彼女に送られた魔族は祟ることがない。今日もまた魔族を送るためにネフティスは旅に出る。
一番簡単なのは残留思念が生まれないように幸福を与えて殺すことだ。至福冥還師ネフティスは魔族に至福の時を最期に与える魔女だ。彼女に送られた魔族は祟ることがない。今日もまた魔族を送るためにネフティスは旅に出る。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!文字通りの意味での〝世界観〟の美しさ
至福冥還師と呼ばれる特別な魔女、ネフティスが魔族を退治して回るお話。
物語世界の設定そのものに絶妙な切れ味を含んだ、ダークな風合いの異世界ファンタジーです。まずもってこの「至福冥還師」というものそれ自体がすごい。詳細はだいたい紹介文(あらすじ)にある通りで、ざっくりいうなら魔族を退治する人です。が、面白いのはその方法で、なんと『最後に幸福を与えて殺す』というもの。もちろん明確な理由あってのことで、そしてそれこそが本作の肝にして最大の魅力です。
この世界そのものの大きなルールというか、物理法則にも似た〝変えようのない仕組み〟の問題。生き物が死に際に残す悔いや恨みが、現世にそのまま〝祟り〟…続きを読む