概要
不幸な者の税率が高くなる絶望税により日本は世界一の幸福な国になった
鍋島小骨さんの『遺書』(https://kakuyomu.jp/works/1177354054919016304)にインスパイアされて、10年くらい前に書いたツイッター小説(その後SSにした)を短篇にしてみました。新作書き下ろしです!
税金によって強制的に絶望を排除する国の未来に待っているものはいったいなんでしょう?
もちろんハッピーエンドです! ジョン・レノンの『イマジン』をBGMにすると合うかもです。
元のツイッター小説
日本に蔓延する絶望。政府は抜本的な対策として絶望税を導入した。一定以上の絶望を持つ人々から絶望を徴収する。絶望もできなくなった人々は、意味不明の愛想笑いを浮かべて日々をすごした。集めた絶望は埋め立てに使われ、『夢の島』という暗い島ができた。
税金によって強制的に絶望を排除する国の未来に待っているものはいったいなんでしょう?
もちろんハッピーエンドです! ジョン・レノンの『イマジン』をBGMにすると合うかもです。
元のツイッター小説
日本に蔓延する絶望。政府は抜本的な対策として絶望税を導入した。一定以上の絶望を持つ人々から絶望を徴収する。絶望もできなくなった人々は、意味不明の愛想笑いを浮かべて日々をすごした。集めた絶望は埋め立てに使われ、『夢の島』という暗い島ができた。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!幸福を、そして不幸を可視化してしまった世界
幸福促進税という「幸福でないこと」そのものにかかる税が導入された日本の、それからの社会の変遷と、その行く末のお話。
SFです。世界や社会そのものを大局的な視点から描いた、正真正銘のディストピアSF。こういう思考実験的なお話、というか社会実験の思考実験みたいな設定は、もうそれだけでわくわくしてしまうものがあります。ゾクゾクでもありますけど。こういうお話は少なからず現実(私たちの生きる世界)と地続きという側面があり、というか本作の場合は特にそれが色濃く出ているため、あんまり呑気に笑っていられないところが最高でした。破滅願望、といっては言い過ぎですけど、でも心の中のそういう暗い部分をくすぐられ…続きを読む