土御門 響

雨の公園での恋。
逢瀬というような甘いものとは異なる切なさと想いの交わり。
雨の冷たさが染み渡っていく。

実際、この空の下で行われているであろう地域紛争。
戦闘の緊張感と火薬の臭いが、文字を目で追っているとリアルに迫ってきました。
現実の戦闘です。

誰もが夢見る近未来のシステム。
けれど、それが叶った時、本当に人々は幸せになるのでしょうか？
これまで当たり前だった幸せを失うことになるかもしれません。

確かに、このシチュを目撃するのは遠慮したいですね……
店長さん、驚いたでしょう。

行きつけのパン屋で働く娘さん。
お優しそうな方で、ずっと店に通い続けたいと思える、良い人柄が窺えました。

序盤の行いが、のちのち罪悪感となって胸を刺す。 罪悪感と想いを抱えて向かう、花火大会。 通じあった想いと幸福を噛み締める。 彼との幸せで尖った石が丸くなれば、きっといつか、きちんと…続きを読む

大学を出て働きもせずに、毎日毎日アニメを見続ける日々。 昔は好きだったヒーローものが見られなくなった。自分の現状から目を背け続けて。 けれど、これから頑張ればいい！ 幼馴染の為にも…続きを読む

自殺前に電話をしてきた彼女。
彼女の幸せ。
幸せの基準は十人十色。
彼女にとって最高の幸福とは、何だったのでしょうね。
……もう、それをこの世で問う機会はないけれど。

大人だからこその現実。
現実を前に、自分の気持ちを呑み込んで。
私のような学生には、まだ早いのかもしれない、けれど、とても魅力的。
ほろ苦さを孕んだ大人の恋愛模様でした。

高校生は子供でもあり、大人でもある、曖昧な存在だと思う。 だからこそ、このようなことが出来るんだ。 大人の色っぽさと子供の戯れ。 その両方をギュッと濃縮した二人のやり取りが好きです…続きを読む

15センチコンテスト参加作とあって、その距離感に重点が置かれた描写が良いなと思いました。
その距離を保ちながらも、二人の気持ちは……その距離以上に近い。
そう感じました。

みんな、知らないうちに放っている。
みんな、知らないうちに刺さっている。
だから、気を付けないといけませんね。

おじちゃんの言葉を胸に、これから頑張って欲しいと思いました。
おじちゃんの言葉。胸に響きます。

青春ストーリーの中に上手く異能要素を取り入れています。異能が目立ち過ぎず、それでいて二人の関係において大きな役割を果たしている。そのバランスがとてもいいと思います。 青春×異能とい…続きを読む

人と吸血鬼の間に生まれた少女。 その設定から、もっと生々しいバトルありな冒険を想像しましたが、違いました。 心優しい女の子の小さな冒険でした。 家の近くの道に突然森が現れて、しかも…続きを読む

それぞれ自分の研究分野に対する愛を綴っていて、理系を極めたリケジョの終着点のような感じ。
研究を愛して、これからも前へ……！

夕日の色と人の儚さ。
それらは、とても脆く曖昧だけれど、誰かを照らす光で在りたいという願いは、願い続ける限り、消えない。

飛行機の窓から見える景色。
行き先や天候によって様々。
乗客個々の事情によっては、抱く心情も色々ですね。
自分が飛行機に乗ったときを思い出しながら読みました。

まだ始まったばかりですが、とても気に入ったのでレビューを書かせて頂きます！ 普段は全く警戒心を解かないのに、とある男性にだけは、素を垣間見せる……とても可愛いです！ 今後が楽しみで…続きを読む

BL苦手な人が読んでみて、『うっ、苦手なやつだった……』ということが起こってしまいますよね。 タグを付けている作品や紹介文で注意喚起している作品もありますが、やはりカテゴリー独立も…続きを読む

人に恋をした宝石。
彼の心情が次から次へと溢れてくる。
どんな結末だったとしても、それはとても尊い。

初めての一人暮らし。 知らない土地。 そして何よりも、家族が一緒ではないという孤独。 そんな生活の中、母から送られてきた贈り物。 故郷の懐かしさと家族の優しさを、ゆっくりと味わって…続きを読む

これは戦です。
祭りという名の戦です。
血が滾る戦です。
読んでいて、とても楽しめました！
オススメですよ！

人殺しから始まり、絵画破壊、いったい彼に何があったのだろう？
そんな疑問を抱きながら読むと、愛と生というものの残酷さを味わいました。
彼が救われる瞬間、それは――

骨董品屋さんって、商売上手ですよね。本当に。

短編の中に、世界観がきちんと詰め込まれていて良いなと思いました。
二人の物語が始まる予感を醸し出していて、もっと二人を知りたいなと思える、そんな作品です。

過去と現在。
過去があるから、現在がある。
ふとした瞬間に過去を思い出して、一歩踏み出す主人公。
最後が爽快。
泣けます。

新しい命の誕生。とても神秘的で、喜ばしい瞬間ですよね。 お父さん、お母さんになる瞬間です。 けれど、お母さんの目には我が子が…… 本来は幸せなシチュエーションだからこそ、恐怖が倍増…続きを読む

閉室間近の図書室で、気になる先輩と二人きり。
しかも、先輩は無防備に寝ていて。
先輩の挙動が美祢子の本心を表へ引き出していく、そのやり取りが好きですね。

ネタバレになりそうなので、あまり書けないのですが、とにかく意趣返しが素敵です。
いいなぁって思います。

とても美しい情景描写です。
さくらの子を身篭った少女の内面が静かに綴られていて、切なく感じる中に彼女の意志の強さを感じました。
とても切なく、儚い。
心の奥に、ジン……と来ます。

読み始めてからの展開が面白い！
最後に、ああなるほどね！と納得する瞬間が爽快でした！

いつも都会にいる人は田舎いいなぁと思いますし、田舎にいる人は都会いいなぁと思います。 都会に暮らす青年と田舎に住む少女が、お社で雨宿り。 暮らす環境の違いなどが、よく出ていて素晴ら…続きを読む

小豆ちゃんと餡子姉さん。二人のキャラがとても好みです！ ボケとツッコミ、と言いましょうか。姉妹の掛け合いがテンポよく、息ぴったりなトークが楽しいです！ ハンバーガーチェーンの分析も…続きを読む

作品の光景が脳裏に浮かぶ、とても丁寧で美しい描写だと思います。
短い文章の中に、作品の世界がギュッと詰め込まれていて、好きです。

きちんと真言に関する注意喚起があって素晴らしいと思いました。
興味本位で下手にやると、術は自分に返ってきますよ……

私も少食でして……今、絶賛食欲減退中です。朝ごはん、ほぼ抜き。舌で美味しいと思っても、食道と胃が食物摂取を拒絶するんですよね…… 男の人だと、それがコンプレックスみたいになってしま…続きを読む

茶漬けの描写と奥様の支えに、こちらも鼻の奥がツンと来ました。

主人公の中で、自転車に乗っている彼女に対する推測が膨らんでいく。
全く彼女と個人的な接点はないのに、次第に惹かれていってしまう主人公。
なかなか好きです。

独特な世界観。しっとりとした色気。 村の皆に気付かれないよう、密かに逢瀬を繰り返す二人に魅入られます。 二人の間にある危うさと切なさにも、ひどく惹かれます。 とても色っぽい作品です…続きを読む

ココアとの触れ合いが愛らしく、エスプレッソさんに憧れる姿が可愛らしいです。
ココア、いい役してますね！
今度は二人と一匹で、お茶できるといいですね。

最後まで読んでください。
絶対に、貴方も、グサリと来ますよ。
この世の中の、現実に。

二人で夜の散歩をする。
それだけであるはずなのに、幻想的な情景描写が魅力的で、とても艶やかな印象を受けました。
大人だからこそ描ける、魅惑的な作品です。

二人のテンポが何ともリズムよく、読んでいて楽しかったです。料理というよりも、化学実験感が強くて面白い。 理系いいですね。料理でしくじっても化学知識を活用して解決できちゃいますし。 …続きを読む

はっきりとした理由がないけど、彼が好き。
とても共感できます。
これからの彼らを応援してあげたくなります。
雨の季節が終わったら、二人で遊びに行ったりするのかなぁ……

ケーキ屋さんに行きたかった。甘いものが、大好きで。
確かに、そう。
でも、その本当の理由は、ケーキよりも甘くて、とっても優しいものでした。

カップメン、それはインスタント食品の頂点に君臨する輝かしき食物なり！ 理系用語飛び交う本作は、文系の私にとっては少々難読難解でしたが、カップメーンを愛する心は伝わってきましたよ！ …続きを読む

凪君の苦労が、すごく伝わってきました……
先輩の鈍感さと凪君の想いが見事に擦れ違っていて……いっそ、見事。
凪君、これからだよ！ 頑張れ！ と応援したくなる作品です。

働く女性と子猫の出会い。
普通なら、一緒に暮らし始めるものですが……これが、現実です。

もう、すごいとしか形容できません、本当に。
ジャンルを見て最初は、古典風味のお話なんだなぁと思って読み始めたのですが……うん、すごかったです。
侍従の君、やるなぁ……
脱帽です。