神崎あきら

波打ち際に倒れている女の姿を月光が照らしていた。

あの地とこの世のはざまを舞台にした、ちょっと不思議な物語。 切ないお話ですが、気分転換したい時に、ぜひどうぞ。【短編4300字】 冬の海。たそがれ色の砂浜で、アオイは胸が高なる…

　ある日の朝、公園で助けた美少女アイ。前の日に見た流れ星とともに降って来たのではと思う程に美しい彼女に、ぼく、藍沢達也は恋に落ちる。高校生になって学校で無視され、孤独な毎日を送る…

大奥(PTA)、それはお子を人質に取られるがゆえ、一度入ったら二度と逃れる事が出来ない女の牢獄。女の怨みの骸が、そこここに散らばっておるのでございます。【ほぼ全話にコメントが付い…

ルールを守って順番に並びましょう。

冬。夜の大学構内。学食の自販機前。あまりにもバカバカしいあいつの犯罪の顛末。 ――いや、いちばんバカバカしいのは、俺。なんてったって、あいつより俺。 草森ゆきさまの自主企画「犯…

メリーゴーランドに乗るとカップルは別れる、そんなうわさ話を聞きますか？ どんな理由でなのでしょう、なにかその場所であったのでしょうか。

1000字以内で読める怪談を、毎回テーマを変えて5話セットでお届けいたします。 第4弾となる今回のテーマは「子ども」、子どもの霊や子どもの頃の記憶に関連する怪異に焦点を当てていま…

分娩室。 スタートからして思い切り“間違えた”話。 「カクヨムWeb小説短編賞2023」創作フェス応募作品です。 第一回お題『スタート』。

会社の先輩から聞いた話。 先輩は子供の頃に、お兄さんを亡くしているのだそうです。 ただ、亡くなっているのは事実のようですが、その理由は疑わしい……。 僕には本当かどうかを確認する…

その昔、中原随一の笑みを持つ女がいた。 誰もが女を笑わせようと躍起になった。 大商人、貴族の子息、画伯や詩人、国主である皇帝、果てには――龍神まで？

「探し屋」を営む宗助は、ある森の深くに失せ物を取りにいく。 不気味で不思議なその森には、人々が失くした物が、いつのまにか集まっている。 その仕事の先に宗助は「ほんとうの失せ物」を…

クラスで孤立している高校生、遠山湊は居場所を求めている。 彼は同じく孤高の存在であるクラスメイトの横川渚沙に親近感を覚えるが、彼女は孤独を厭わず、自身の居場所は「海」だという。 …

ボクが一念発起して購入した高級車アウディR8スパイダー。真っ赤なアウディを駆ってロングドライブを楽しんでいた。その途中、立ち寄った小さな喫茶店でボクはトンチキな間違いを見つけてし…

　日常の中に潜む狂気、狂気の中にある恐怖。恐怖は「人」と「人」とを繋いで、その力を強めていきます。この作品は、そんな恐怖を描いた作品。普通の人達が味わう、普通ではない恐怖を集めた…

WEB小説という荒波の中に飛び込んだ、高校生WEB小説家の椎名ソウタ。 代表作は『寝取られゴブリンの一生』。 PV数、ハート、星、すべてにおいて恵まれないソウタの運命とは……。

『兄』は存在しないはずだった。

中学生の時、一人の女の子が転校してきた。田舎の学校に転校してくる子は珍しく、僕は彼女にたくさん話しかけた。彼女とは、すぐ仲良くなり休み時間の度に話す仲になった、けれど、僕のひとつ…

2022年、WEB小説家の最後の声。 《関連作品》 WEB小説家：https://kakuyomu.jp/works/16817330650512910148

中一の私は、遠足で遊園地に向かうバスに乗っていた。 そして…… 実際に体験した場面をインスピレーションにつくりました。物語自体は架空のものです。

「おかあさん！ あしたになったよ！」 「ゆうじ、今日が昨日になっちゃったね！」 「ホントだ！ すごいね！」 元気な男の子の名前は『ゆうじくん』４歳。 好奇心旺盛で何にでも興味を…

　24歳になる会社員、遠野悟は、うつ病のために半年間の休職を余儀なくされていた。家にこもり、変化のない生活を繰り返しているうちに彼の心労は次第に回復していくが、復職のことを考え始…

三本の巨大な牛蒡が空から降って来たあの日以来、東京の人々の食生活は牛蒡中心。東京在住の“私”は、勤務先の新作コレクション発表会に足を運ぶが……。 ―――――――― 【文学賞…

「菊の花が綺麗だねえ」 　じいちゃんはいつも通り、穏やかな声色で言った。 　そんなじいちゃんが見つめるのは、自分の為に飾られている菊の花だった──。

会社員・坂口 浩市の家族は、妻と娘が遠くにいる「遠距離家族」。 そんな彼と家族、そして彼の上司・三浦部長が紡ぐ三者三様の愛のカタチ。

☆☆☆ カクヨムWeb小説短編賞 2023　中間選考通過作品 ☆☆☆ 私の唯一の持ち物は、たった一枚のキャンバス。 私はそのキャンバスに線を描く。 自分が生きていることを確認す…

「桜の樹の下には死体が埋まっている」 主人公はその言葉の真偽を確かめに、真夜中の公園へ行く。

ニッチな分野で他の追随を許さない凄腕の殺し屋。 世界は、そして人々の営みは、彼の目に如何に映るのか――なんてハードボイルドに語っていますが、基本は旅日記です。 ４つの旅で、計６カ…

　２０２３年の敬老の日、たまたま父方の祖父母の家周辺を見たくなってGoogleマップでストリートビューを見ていたところ、祖父母の家に『売物件』という看板が掛かっており驚いた。祖父…

カクヨムWeb小説短編賞2023【短編小説部門】 　☆短編特別賞☆を受賞致しました 昭和二十年、京都、夏。売れない小説家の男――『私』は風に飛ばされた原稿を追いかけて侵入した洋…

受験生と中高校生ついでに社会人も必見❗ 🇯🇵日本史と🌐世界史のどちらの分野でも重要なのが🇨🇳中国歴代王朝や時代区分です。 それを歌に合わせて覚えられるやり方があります。その歌…

ルーフェス旧市街にある学校の地下研究室。そこに集まる若者に共通するものはただひとつ、『死』。少女は死に導かれるように、その研究室へと向かう。 若きアンドラ王が100年以上前に築…

よう、こんちは！　オレは立長吉幸。 芸歴２２年になる死体役俳優だ。 思い起こせばこれまでの人生、紆余曲折いろいろあった。 舞台から落っこちたり、マジで怪我したり。全身火に巻かれ…

戸締りって怖くないですか。 ここでは、窓を閉めたり、テレビや部屋の電気を消したり、家を出るにあたって行われる一連の行為を指して戸締りって呼んでるんですけど、アレって怖くないです…

　令和５年夏、日本では三都県をまたぐ女子高生連続殺人事件が起こり、世間を賑わせていた。そしてついに四件目が発生し、その現場となったＨ県の禍津町には大規模な捜査本部が設けられ、Ｋ市…

マサシとヤスシ。ふたりの幽霊。きょうも、死んでいます。きょうも、死で遊んでいます。

長編をね、書いてたんですよ。そしたら、『火葬場』と書くべきところをちょっとしたはずみで『花葬場』に誤変換しちゃって。その途端、この後に何を書こうとしてたんだか思考がばらばらに散ら…

映画監督の瓜田は事故に遭った。目を覚ますと誰もいない映画館にいた。走馬灯の上映会が始まる。

首なし女という見世物の噂を聞いた。首を失った女をどういう方法でか延命している、そういう内容の見世物らしいのだけど、それが本当なら素晴らしい。この寂れた見世物小屋を建て直す最高の商…

「ネオ・トーキョー拘置所は、三次元の空間に設えられた四次元の住まいである…」 時は28世紀。 無実の罪によって確定死刑囚となった活字中毒のぼくは、拘置所内の図書室を探し回って…

同僚が辞めるという話を聞いた。しばらく会ってなかったが、彼とは囲碁で繋がっていた。

「最後まで笑わなかった者に僕の遺産をくれてやる」 　果たして衝撃の葬式が始まった。

　月の綺麗な夜。 　初めてやって来た都で、親に捨てられてしまった琳瑯(りんろう)は、一夜の宿を求めてたどり着いた廃寺で、一人の少女に出会った。 　唐都・長安をモデルにした伝奇…

カクヨムｗev小説短編賞2023参加作品 桜子はこの世の理不尽さにうんざりしながら毎日をなんとなく過ごしてきた。 そんな時、通勤途中に通り魔事件が起きる。「殺される」そう思っ…

妖怪と人が共に生活する世界。 渡良瀬カッペーは河童と尻子玉のために日々を生きる。 河童の日常をハードボイルド風に描きながら、研究あり、推理あり、筋肉ありの物語です。 一話だい…

急逝した祖父に届いていた一通のはがき。 『白　八十二手　１２の三』 そこに書かれていたのは、囲碁の着手だった。 十話完結です。

いまや風前の灯となったオカルト研究部の存続。 部の実質的代表、石破真咲は廃部回避を条件にある霊障案件の解決を依頼されるが……。

1000字以内で読める怪談を、毎回テーマを変えて5話セットでお届けいたします。 第1弾となる今回のテーマは「家」、特に自宅に焦点を当てています。 怪談において自宅というのは、し…

趣味、映画鑑賞。 マッチングアプリに登録する際、わたしはそう書いていた。 そして、ＡＩが判断して相性が良いとされる人物とわたしはマッチングされた。 しかし、実際に会ってみると………

1000字以内で読める怪談を、毎回テーマを変えて5話セットでお届けいたします。 第2弾となる今回のテーマは「カメラ」、写真や映像にうつった怪異に焦点を当てています。 カメラは霊…