神崎あきら

クロノヒョウさんの自主企画に遅刻したので、「のれないブランコ」というお題だけお借りして書きました。

元より廃墟好きだった私は、同志のブログに興味を惹かれ、廃村集落となった無人島へと足を踏み入れた。未だ生活感の残る島を気ままに探索していると、砂浜にポツンと放置された古めかしい缶の…

ふと視線を感じる。また描いているらしい。好奇心に駆られて覗き込んだスケッチブックに描かれていたのは……

　皆さんは疑問に思ったことはありませんか？　オッパイはなぜオッパイと呼ばれるのかを。語源についていくつか説がありますがどうもワタシには納得しがたいものでした。🧐 　ところが、作…

辻占というお菓子にまつわるちょっとしたホラーです。

水無瀬彼方が自殺した。学校の屋上から飛び降りた。 直後、連日ニュースなどで騒がれたが、理由は誰もわからないままだった。全て推測の域を出なかった。 だが、恋人である鳴海侑里は知り…

　進駐軍占領下の昭和二十二年春。東京の隅田川にかかる厩橋そばのバラックに住む二十一歳の女性、横澤かつらは貧しいながらも弟の康史郎と助け合って暮らしている。 　かつらは仕事場である…

深い愛が花枝梨雨の日常を蝕んでいく。 三人組アイドルグループの一員である花枝梨雨は、地下の狭いライブ会場での夢を追いつつも、苦闘の日々を過ごしていた。 しかし、ある日、一人のス…

怪奇現象や心霊現象に間違いないと相沢さんはいつものように騒ぎ立て、その人物を僕の所に連れてくる。今の平和なご時世に怪談話なんてある訳がないじゃない、と思って僕は毎日のように「却下…

犬塚賢吾は夜な夜な悪夢にうなされる。 幼少期に負った酷いトラウマは、大人になった今も彼の心をじゅくじゅくと蝕み続けていた。 過去の影を振り払うように、彼は今日もリボルバーを携え…

魔界の無法者、リリス。 地上に渡ったリリスの蛮行を止めるため、魔界の治安維持部は『リリス討伐計画』をスタートさせた。 実行担当となる悪魔を地上に派遣し、リリスを倒させるのだ。 し…

ある日の夜、浴室で頭を洗っていた私は何かの気配を感じた。その直後に見えたのは、尻尾のない白い狐の姿だった。 片田舎とはいえ、住宅街に狐はいない。ましてや、屋内で出会うはずもなかっ…

女子高生、椎名ミズキは友人である梨乃、海堂と一緒に小学校の裏にある神社へと向かう。 その神社は彼女たちの記憶では学校の七不思議のひとつが隠されているとされている場所だった。 しか…

東北地方の山奥に佇む忌み地──奥森 そこは地蔵山と呼ばれ、禁忌の土地として忌避されていた。 いったいこの地はいつから忌み地となったのか、知る者はいない。 人ならざるものの穢…

研究室に持ち込まれた「呪いの市松人形」は毛が伸びる。僕達はその正体を暴くために科学でアプローチする。明かされるその正体とは。

ある朝目覚めたら、世界から人が消えていた。 静まり返った街に一人取り残された僕。止まったままの車や電車。伸び放題の雑草。会社員だった僕は、ある日、一人の少女に出会った。 少女…

軽い気持ちで書いたミステリーが新人賞を獲得したのは、大学一年の秋。 作家生活二十周年を迎えた世添（よぞえ）は、芳しくない新作の評価に辟易していた。 理由は分かっている。トリックの…

※以下、結末を含んだあらすじです。 ※作品冒頭で、津波に準ずる場面がございます。ご注意願います。 火宮華（ひのみやはな）、十五歳。 鍛冶師一族に生まれながらも女という理由で跡を…

霊が見えるという青年。 とある話をしてくれました。 短編。 最後までお読みください。

毎朝の通勤で見かけるようになった国道＊号線の中央分離帯の茂みに佇んだ小さい鳥居。 一体、なんのために設置されているのか。 俺はつらつら思考を巡らせる。

勇者リンディ、彼女はかつて魔王をたおし、国を救った英雄だった。 そして幸せに暮らしました――なんてハッピーエンドになるとは限らない。 早い話がリンディには独り身だった。彼氏ナシ、…

ホラーじゃないけど、だだ漏れる父性は怖い。 暴走する思い込みも怖い。 やはりホラーということで。 【父性小説大賞】に参加しています。 https://kakuyomu.jp/u…

「お迎えにくる」は比喩として「死」をあらわすそうです。

悪行の限りを尽くしていた魔族の王サタナが封印されたのは３００年前のことだった。 その封印は３００年の時を経て崩壊する。 再びこの世に姿を現した魔王サタナ。 若き王は、再びサタナを…

佐渡ヶ島、某宗教、某人物とは一切関係ありません。 異世界の話と思っていただければ。 自分なりのインスマスの影を意識したのですが意見あったらよろしくお願いします。 応援が嫌ならT…

夜の海中を漂いながら、物思う男。 【アルファポリスおよび小説家になろうにも投稿しています。】

思いつきで書いたホラーです。ちょっと共感してしまうような…

北海道の道路を切り開いた網走刑務所受刑者たちの、実話を基にした物語。 国道３９号線はこうして作られた……

友人の璋子は花布芙蓉と飲んでいるとふと自分が人魚であることを告白した。

こちらでは作者が以前2年制の小説の専門学校に通った経験をもとに（エサに）、小説学校の様子や、小説について考えていることなどをお話しします。 1話目には作者が小説家を目指すことにな…

僕は自殺をするために青木ヶ原樹海へと向かっていたのだが...。

17世紀イングランド、清教徒革命から王政復古へといたり、名誉革命へと続いてゆく動乱の時代。 叛乱が多発して、魔女狩人が暗躍したこの時代に、その片隅でうごめいた、暗くも哀しい言い伝…

掌編。 遅刻しそうな雨上がりのある日の奇譚？！

物書きの僕の元を訪れる君。 ひとときの時間をどうぞ……

とある廃村できない発見されてしまった記録。ソレは…

――お一人だけ、適合者がいらっしゃいました。ドナーになっていただければ、移植は可能です。 白血病を患う娘、希和子を育てる夫婦の元に医師から朗報が届く。 見つかった適合者は咲和子、…

順風満帆なカクヨム作者さんの下に、承認欲求強いメンヘラ特定屋が迫る物語。 皆さま、SNSにはご注意を。

◇2023/12/22「カクヨム甲子園2023」【ショートストーリー部門】大賞受賞しました！ 深く迷霧の立ちこめる山岳。 山間にひっそりとたたずむ小さな庵に、妻とともに戦乱を避…

ある日、SNSに届いたDM。そこには簡単に高額報酬がもらえるという文句が書かれていた。 本作品は、柴田恭太郎さんの自主企画 【三題噺 #39】「モデル」「タクシー」「アリバイ」…

近況ノートにすらも書かないメモ程度の記録を淡々と書いていきます。 淡々と書いているだけなので、山も谷も面白みもありません。

打ち棄てられ、朽ち果てたその家には、秘め隠された蒐集物と、籠められた忌まわしい念が人知れずこびりついている ―――。 柴田恭太朗様主催の『カクヨムに三題噺を復活させよう！プロジ…

蝉の声を聞くたびに、蝉の抜け殻を見るたびに思い出す。 子供の頃に体験した、忘れたい出来事。

人づきあいが苦手な会社員の水瀬友美。 ある平日の朝、休暇を取ってソロキャンプへ出かけた。 初めて来たカカシの立つキャンプ場。 そこで気さくなソロキャンパー、恭子と出会った。 他の…

雨に降られたわたしが雨宿りに選んだ場所。 そこで出会った不思議な名前の飲み物。 本作品は、クロノヒョウさんのお題企画に参加しています。 ミッション ・タイトル指定「オーロラの…

精神病院で治療を受けている女性。 笑顔が素敵だった彼女が狂ったのは、ある夢が原因だという。

その女性は子どもの頃「入ってはいけない」と言われていた場所に、最近入ってみたという。 怪談朗読で活動されているVtuberの榊原夢さんの動画にて朗読していただきました。…

幼い頃、よく祖母が聞かせてくれた詩がありました。

自殺の名所とされる樹海。その入口にある駐在所へ、ある夜、男がひとり駆けてきた。 「逮捕してくれ」と彼は警官に乞う。「人を殺した。それも一人じゃねえ、何人も殺してる」と主張する男の…

2010年 会社を辞めて自堕落な日々を過ごしていたyack24歳 中国上海に１０万円だけ持って移住し色々な修羅場をくぐりながら 会社を作ったリアルカイジな男の話である 下手な中国…

怪談師である僕、「幽玄」は毎月第二火曜の夜、音声SNSを使って実話怪談会を開いている。話し手は事前応募された中から面白い実話怪談を選び、紹介してくれた一般リスナーに当日話してもら…