忌女の纒はる穢れ森

口の中いっぱいに広がるのは、深森中のいきれと血の味……。
ただひたすらに悲しく切なかったものが、最後にざらりと書き換えられる。

そんな景色をお楽しみいただけます。

こっわ。

理想的な地の文で、学びたくなる程でした。
素晴らしい文章です。

古風な語り口で始まる奥森の穢れの謎は、解き明かされたと思われたが……。

人智を越えた存在は、創作の中だけでおとなしくしていて欲しいと切に願う。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（197文字）

ホラー小説は苦手なのですが。頑張って、読みました。
怖いですねぇ。ゾクッとしてしまいました。自分は出遭いたくないです。
東北は、そういう話が似合いそうです。出身なのでしょうか？
企画に参加してくださり、読ませていただき、ありがとうございました(^.^)(-.-)(__)

本作品は、ただのホラー小説ではない。

東北地方の奥地、地蔵山という忌み地を舞台に、奥戸雪人の帰郷から始まる一連の出来事は、読者をただ恐怖に陥れるだけでなく、深い感情的な旅へと誘う。

本作品の真骨頂は、恐怖の中に潜む人間性の探究である。

奥戸家の秘密、罪と罰、そして家族という絆を通じて、作者は読者に対して、恐怖以上の深い感情を呼び起こす。

物語の舞台である地蔵山の描写は、その神秘性と恐ろしさを巧みに表現しており、読者を物語の世界へと引き込む。

奥戸家の家族構成とその秘密が少しずつ明かされる過程は、驚きと共感を誘い、読者はページをめくる手を止められなくなるだろう。

『忌女の纒はる穢れ…続きを読む

怖いもの見たさ。
一体この先どんな展開が待っているのだろうと物語に引き込まれます。

一度と言わず、何度も読み返したくなります。

ぜひお勧めします⭐︎

沼にはまっていくような不思議な感覚を味わいました。

　主人公の奥戸雪人（おくどゆきひと）は、六年ぶりに帰省します。そして彼は実家を目前にして呟くのです。「狂っている」と。雪人は待ち合わせ場所に従兄弟の鷹臣が現れないので、暇つぶしに実家とは別方向の獣道に足を踏み入れます。そこで雪人を待ち受けていたものとは……。
　実家にまつわる陰鬱な言い伝えから、あっと驚く最後の展開が魅力の作品です。
　素敵な物語をありがとうございました。
（メモ、短編25）

伝承の語り口調から始まる本作品。
ホラー独特の空気感が漂い、ゾクゾクしながらもどんな展開が待ち受けているのか、ワクワクさせられました。
その中で繰り広げられる、『何故』『どうして』といった疑問を、主人公の雪人と一緒に考えさせらる。
ミステリーとホラーが絶妙に融合した作品を読んでみませんか？
特にラストは圧巻です。