概要
勝つのは、俺だ。
軽い気持ちで書いたミステリーが新人賞を獲得したのは、大学一年の秋。
作家生活二十周年を迎えた世添(よぞえ)は、芳しくない新作の評価に辟易していた。
理由は分かっている。トリックのアイデアが枯渇したのだ。
そんなある日、世添は小説投稿サイトである小説に出合う。
『地質学をベースにしたミステリーです。少し難しいかもしれません。』
つまらない紹介文を掲げた、誰にも読まれていないらしいそれに世添は目を留めるが――。
作家生活二十周年を迎えた世添(よぞえ)は、芳しくない新作の評価に辟易していた。
理由は分かっている。トリックのアイデアが枯渇したのだ。
そんなある日、世添は小説投稿サイトである小説に出合う。
『地質学をベースにしたミステリーです。少し難しいかもしれません。』
つまらない紹介文を掲げた、誰にも読まれていないらしいそれに世添は目を留めるが――。