遠距離家族

　タイトルに込められた深い意味を味わうためにも、ぜひお手にとって最後まで読んでいただきたいと思う素敵な作品でした。

　登場人物の人柄や台詞から、温かい愛情をたくさん伝わってきて、時折胸の奥がきゅっと締めつけられました。多様性や技術の発展に伴い、色々な家族のあり方が増えていくと思います。その都度批判の目にさらされたり、議論が起こることもあるのかもしれません……ですがどんな時も大切なことは、相手の気持ちに耳を傾け続けることだと、この作品から改めて学ばさせていただきました。素晴らしい作品をありがとうございました。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（298文字）

本作は現代を舞台として、家族想いのサラリーマンとその家族、そして彼を気遣う女性上司の物語です。
仕事よりも家庭を優先する彼は、今日もモニター越しに愛する妻と子に語り掛けます。単身赴任をデジタルで克服しているように見えますが、実はそこにはある秘密が……。
切なくもどこか前向きになれる作品です。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（207文字）

遠距離家族。そのままの言葉なのに、読了後はとても切なくなりました。

一日の終わりに、モニター越しでする会話。
何気ない日常に見える、淡々としたお話ですが、そこに込められた想いを読み解くと……。

読了後、再び最初から読んでみたくなる本作品。
涙なくしては語れない良作です。
是非、この気持ちを共感してもらいたいです！

本作は非常に作り込まれた秀作だと思います。

短編とのことで詳しい内容は割愛致しますが、この本分を読み進める内、読者はある一定の未来しか想像できないことでしょう。しかし、意図的と分かりつつも、誘導されて半ば確信を持って読み進めるはず。

物語の基本である起承転結。その転の部分こそが本作の鍵であり、アッと驚く結末へと読者は誘われていきます。

是非ともご一読いただきたいです。
お勧めの作品です。

家族と離れ、仕事に精を出す浩市。
帰宅するとモニター越しに家族団欒が始まる。
あたたかい家庭……。

だが、時はそんな彼らに容赦はなかった。

終盤、あっと驚く展開。

そして読後……。
ああ読んでよかったと、幸せがあたりを包みます。
ハンカチを用意すればよかったかな？
お勧めします。
素敵な物語をありがとうございました。

遠距離家族。
ありふれていそうで、よくある単身赴任かなぁなんて思っていたら。

離れていても、大事な大事な家族。
最後まで読んだら、もう一度最初に戻りたくなると思います。

「なるほどね！」となる、タイトル回収系が好きな人におすすめです。