折り返し点

 この作品は二度読むことをお勧めする。ただし、二度目はなかなかに胸に迫るものがくるだろう。

 幻とわかっていても、人は求めるものを結果から逆算してむりやり当てはめることがある。それが家族とあってはなおさらだ。上司との際どい距離感をにおわせるように見せかけて、少しずつ実態を明らかにしていく手法は綿密な構成あったればこそだろう。

 多様性。そこに心の動きを感じられるのは、遠い未来か戻らぬ過去か。

 詳細本作。

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