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- ★★★ Excellent!!!乱れ籠が空になる時
毎回想うが、なんと真面目な方であることか。
文章は真面目、しかし本人はちゃらちゃらしている書き手もいるが(私だ)、大田康湖さんは裏も表も真面目な方だ。
与太話を口にしたりはしないのだろう。冗談にも腹を抱えて笑うこともないのだろう。知らないが。
カクヨム内にも何人か、徹頭徹尾「真面目」という方がいて、当然ながらその作品も至極真面目である。
真面目な方を揶揄う、貶めるという人間も世の中にはいるが、わたしは真面目な方を尊ぶほうで、その作品はこちらも真面目な気持ちできちんと読むことにしている。
そんな真面目な方が書いたエッセイなのだから、やっぱり真面目なのだ。
そして普遍的でもあ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!実家の庭に柿の実ひとつ、心が育てた僕の実ひとつ
2023年の敬老の日、Googleマップで祖父母の家が『売物件』となっていた。
中学の同窓会に出席するため帰省した際、父に話すと、いとこが土地を相続せず手放したと聞く。昼食時、デザートに柿を出した母が「祖父母の家で採れた最後の柿だから食べなさい」と勧める。正月に祖父母の家に行くと、干し柿になっていたのを思い出しながら一切れ食べる。
2024年帰省した際、夕食のデザートに柿が出されたので母に聞くと、「これはうちの柿。今年は豊作だったから干し柿にしたの」この柿もいつか食べられなくなる日が来るのだろうと口に入れる。
懐かしい思い出の場所やものが、また一つ消えていく。
新年のめでたさに差し込む寂し…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ふとした気付き。現代技術とノスタルジックな記憶・思い出が織りなす実体験
仕事に、友人との待ち合わせに――そんなふとした時に、何気なく見ることの多いGoogleマップ。
現代技術であるGoogleマップのストリートビューと、ノスタルジックな記憶・想い出にまつわる、誰にでも起こりえる実体験が綴られています。
相反するものなのに、繋がると、おおきな膨らみを持って私たちに沢山の感情や情報・果ては人の繋がりをもたらしてくれる不思議……。
現代技術は使いようで色々な可能性があることを考えさせてくれます。
忘れかけていた様々な記憶の懐かしさ。
見慣れた思い出の風景がなくなっていく寂しさ。
このエッセイで、手軽にできる「自分にまつわる聖地(思い出)巡礼」をしてみるのも良…続きを読む - ★★★ Excellent!!!読者の年代によって各々思いを馳せる時が過去だったり未来だったりしそう。
読後「私の母方の祖父母の家にも柿があったなぁ」と思いを馳せました。
私の父が柿の好きな人で、秋になると祖父母宅の柿の実をもらうのを楽しみにしていました。
今でも祖母は存命なので柿の木そのものはあるのですが、もう実がならなくなってしまって、秋になってもあの美味しかった甘くてやわらかい柿を食べられないのは寂しい感じですね。
こんなふうに、このエッセイは読者の「思い出」を喚起させる作品となっております。
懐かしい気分に浸りたい方におススメです。
個人的には老若男女関係なくすべての方に刺さる良作だと感じています。
是非ご一読を!
以上です。
最後に作者様へ。
大切な思い出を見せて下さってありが…続きを読む