ああ

ある闘病アカウントがSNSで結婚報告をしたことから始まる、３人のドラマの話。 「理解のある彼くん」という言葉と、SNSの功罪をテーマに書きました。

彼は死んだ。そして生まれ変わった。地球とよく似ている、しかし確かに異なる世界へ。 弱小貴族家の次男ヴィルヘルムとして第二の人生を謳歌しながら、しかしその平和な日々は唐突に終わり…

ややずれた性格をした若手弁護士の鷹志田陽法は、依頼されて奥多摩にある宇留部という旧家へ法律相談に向かう。それは本来ならば、なんでもないごく普通の案件のはずであった。だが、鷹志田を…

遥か昔からエルフ族が住む神聖な森。自然と共に生きる彼らの静かな日常は、人間たちの欲望によって脅かされていた。森の地下に眠る資源を求め、無慈悲に進む人間たちの手は、ついにエルフたち…

魔王を倒し世界を救った勇者は、用済みとばかりに守った筈の人々に嵌められて自ら命を絶った。 残された勇者の仲間が、『勇者が死んだその先』を見届けるための最期の旅のおはなし。 ※…

これは、いわゆる剣と魔法のファンタジー世界に転生した日本人転生者たちが戦場で残した記録を回想録としてまとめたものである。 なお、基本的には残された文献をそのまま記載しているが、現…

父の死により地方の造園会社を引き継いだ男は、お飾り社長の無力感に心底嫌気がさして自死を選んだ。 そんな彼が何の因果か異世界に転生し、またお飾り社長（国王）をやるはめに。収支は真っ…

日本に住む青年クロキはある日、異世界に召喚される。 召喚した者は魔王モデス。現在魔王の支配する地は勇者によって侵略されていた。 凶悪な外見をしたモデスがクロキに頭を下げる。 「…

『体験したことのない“異世界”への旅に皆様をご案内いたします』 主人公・エトが立ち寄った怪しげな店は、異世界への旅行を提供するという信じられないような店だった。 偶然、100人目…

自ら死ぬことが許されない、自殺率0％の近未来。 この社会では、「死にたい」などと発言することさえ罪なのだ。 ※非常に重いテーマなので、それでも良いという方だけ読み進めてくださ…

※疲れている人には、推奨できない話です。 『過労悪』かろうあく。 　ホラーでも怪談でも殺人事件でもない。 　だけど、なによりも怖い話。

超巨大迷路女子寮『少女九龍城』に集まる大勢の少女たち。 部屋数は不明。住人数も不明。地図があっても迷子になる。 毎日のように超常現象が起こる少女九龍城で、 彼女たちは自由気ままに…

四物語シリーズ第1弾です。 語り手たちが体験した恐怖の世界を堪能して下さい。 現在第7弾まで掲載しています。

2chオカルト板のスレッドの略称である、洒落怖。 ジャンルや真偽を問わずただひたすらに怖い話を集めたあの独特な掲示板の雰囲気を、Discordでこの令和に蘇らせたい。 書きたい人…

人を助けた際に暴力を振るってしまい、前科持ちになった主人公は仕事に就けず困っていた。 そこへハローワークの職員から、国が運営する『更生支援プロジェクト』に参加してはどうかと言われ…

　東京湾を臨む廃倉庫の裏で発見された異様な容姿をもつ焼死体。事件を追う所轄署強行犯の若き刑事・久遠久は、奇妙な言動をとる警視と組まされることになる。 　その警視の名は〈警視庁信仰…

　七凪雫（ななぎしずく）、十八歳。 　天玖村（あまくむら）と呼ばれる閉鎖集落に生まれた彼女は、十四歳の時両親を殺害。二人の死体が発見されるまで半年のペースで十人を殺害していき、十…

所属していた部活の大会で戦犯的なミスを犯してしまった高校三年生の下野優人。高校生活最後の大会、活躍を期待されていた部活を敗退させる原因になってしまったことで、優人は学校中から標的…

自殺者達の怨念が渦巻く山奥の巨大な公園。 公園に留まる亡霊が生み出した呪いのアイテム『呪物』 『霊に触れる事の出来る軍手』を手放せない殺し屋。 『絵や写真に捉えられた人物を殺傷…

この世界には、視えてはいけないモノたちが存在している。 でも、決して彼らを視てはいけない。 もしも視えてしまったら、あなたも■■に引き込まれてしまうから。

本作は匿名掲示板型モキュメンタリーです。 呪いの感染、穢れ、他者の死を願う脅迫等を投稿者の体験談として記載しますが、すべては創作物です。投稿者が強い言葉で呪詛を残していても、す…

その「公園」に足を運んだ者は、何物かに取り憑かれる…… ホラー小説作家である私は、複数の知人から聞いた怪談話に共通して登場する「公園」に興味を惹かれて、調査を始めるのだった。

半分は外国人、半分は高齢者という巨大団地に引っ越してきたアサギは詐欺師になるべく、団地の子どもたちに偽宝地図を売りつける。小熊のような子ども〝クマ〟に懐かれるが――

勇者候補を探す女神が遭遇した怪異。寝てもHPが回復しない宿。ダンジョンをさまよう謎のパーティー……。とある異世界で起きた戦慄の恐怖体験の数々がここに！ ※本作は綿密な取材に基づ…

書籍化決定しました！ 2023年8月2日発売。税込1980円です。書き下ろしエピソードも複数あり。 よろしくお願いいたします！ また６月19日夕方より「書籍化記念特別編」と題し…

Twitterで上げているあまり気持ち良くないもののまとめです。フィクションです。

A県東部域に広がるS岳。 登山初心者向けの優しい山である以外に、この山には県内随一の心霊スポットという側面がある。 忽然と姿を消す人々、山中各所で目撃される「白い集団」 霊峰S…

とある人物が集めていたのは、Q県にあるLという村に関する記録だった。そこには信じられない出来事の数々が記されていた。持ち主の意向で長らく隠されていた記録だが、その人物が逝去したの…

バス事故、幽霊マンションの噂、連続殺人事件……。1冊のスクラップブックにまとめられていた数々の事件には、一貫してある写真とのつながりがあった。

K県H市の小学校周辺に貼られた、女児の写真と「話さないで」の文字が貼られたポスターに関する記録の数々。 トリのぬいぐるみがほしいのでKAC2024お題「はなさないで」に参加しま…

　『ミルナの怪』＝2022年に某匿名掲示板の「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない？」というスレッドに投稿された話——いわゆる洒落怖。 　『ユウナの呪』＝怪談作家兼オカルト…

時は2100年、世界人口は遂に100億人の大台を突破し、少子高齢化に伴う人間社会の生産力低下によって、食糧危機や貧困格差といった積年の問題は悪化の一途を辿っていた。 22世紀を…

10月15日に書籍一巻が一二三書房サーガフォレスト様より出版されます。 「異世界で放置ゲーすれば世界最強になれるんじゃね？」 ひょんな事から異世界転生したおっさんは、ふとそ…

地下都市《コバルティア》にはかつてランタンの灯りが存在しなかった。ほのかに光る草花だけが頼りの暗い世界。 これは灯りを求める少年たちのお話である。 †登場人物† ヴ…

大地の地下に密やかに存在する都市 《コバルティア》そこに住まう民は皆短命であった。 どうして地下で生きているのか、なぜ短命なのか、 どうしたら、延命できるのか。 延命の術を…

主な産業は漁業、島民は皆釣内姓か砂噛姓、かつて人魚伝説があったという小さな島で暮らすための数々の手引き。 トリのぬいぐるみがほしいので短編部門に出します。ホラーです。因習島です。

その日、僕は先輩に出会った。僕らは少ない時間の中で、ほかの何倍も濃密な時間を過ごしていく。不幸だけど、確実に何かを得ている二人。僕は何かを見つけていく。 ※作中の描写に、未…

人づきあいが苦手な会社員の水瀬友美。 ある平日の朝、休暇を取ってソロキャンプへ出かけた。 初めて来たカカシの立つキャンプ場。 そこで気さくなソロキャンパー、恭子と出会った。 他の…

山間の小さな集落「鹿ヶ峰村」。 過疎化と高齢化が進むこの村へある日、都会から1人の若者が引っ越してくる。 彼の名前は「宍戸（ししど）　駿（しゅん）」。 突然現れた「よそ者」…

【リミナルスペース】 普段は人の多い場所に人がいない、不自然に閑散とした人工的空間のこと。見る者に不気味さや郷愁を引き起こすと言われる。インターネットを通じて広がった概念。 そこ…

忘年会で同郷の後輩と話した夜、変な電話がかかってきた。 「見ぃつけた」 その声を聞いた翌日から、俺の周りでおかしなことが起こり始めた。 あいつは、俺を恨んでいるんだろうか。…

囚われの獣に魅入られた青年の話

何も信じられなくなってしまった主人公は、ふと、おばあちゃんから聞いた話を思い出します。 『今は誰も住んでいない山向こうの村には、願いを叶えてくれる神様がいる』 神様にお願いを…

　国と地方の後ろ盾を得て打ち出された地方創生。その一番の柱。それが『因習村型テーマパーク』の創設。 　廃村寸前の寒村を舞台に、住民丸ごとキャストに仕立て上げる地方復興計画。 　地…

　九州北部、某県と某県の狭間、内陸地に位置する地方都市、香ヶ地沢。 　その北端の山間部という、これまた辺境の地に位置する村落、朽無村。 　良く言えば自然に囲まれた、悪く言えば…

幼い頃、僕が眠れない夜。屋根裏部屋に棲む語り手が怖い話を聞かせてくれた。 幽霊の話、呪いの話、物の怪の話、怪異の話、……神の話。 ここに綴られるのは、そうして育てられた僕が、子供…

　世界人類全員の前に一つづつ現れた『異世界への扉』。それはその人が思い描く理想の世界だった。ある者は誘惑に負け、別の者は現実に絶望し、またある者はいなくなった隣人や恋人の面影を求…

小学校の頃にゲーム禁止令を出された女の子(アキ)が、大人になって初めてゲームを触った時の独白です。

自分だけ、置いて行かれるような感覚。あれ、何なんでしょうか。ちょっと感傷に浸っている人の呟き。