この小説を読んで感じたのは絶妙なバランスで「上手い」と思いました。
先ず、ファンタジー物にありがちなストレス&ざまぁになりやすい権力者の貴族や王族の登場が少ないです。出てきますが、数行で「そんなことあったね」と片づけたり、サブキャラが数話で終わらせてしまったり、関わってもちょっとだけ。
次に、このお話は無双系なのですが、ちゃんと成長するし苦手な部分を克服していきます。そしてありがちなヒロインやモブによるよいしょがあまりないのでくどくないです。というよりやばすぎてドン引きする方が多いので不快になりません。
お話も非常にテンポが良く、総合して非常にバランスのいい面白い作品だなと思いました。
最初、タイトルやあらすじを見ても放置ゲー理論というのがよく分からず、本文を読むまでに至らなかったのですが、ふと思い立ち読んでみたらなるほどー!と納得し、そのまま一気に読み進められた作品です。
放置ゲー出来るまでの過程や、それからのレベリングの日々がテンポよく進んでいくのでスルスル読めます。
主人公がレベリング狂でどんどん突き進んでく様が痛快です。
ポンポンとチートな能力を増やしていきますが、それに至るまでの過程は割とサックリ省かれており、人によっては物足りなさを感じたりするかも知れません。
ですがそこをサクッとしているお陰でじれったさやイライラ感が軽減してることもあるので、好みによるかなと言ったところです。