少女九龍城

作者 兎月竜之介

95

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★★★ Excellent!!!

九龍城と言うだけあって摩訶不思議な世界設定、世界観から、少女達の個性的な姿が生き生きと書かれていて言葉にするのが難しいくらい!

彼女達みんなが映えていて、そして美しいまでの絶妙な百合とその世界を世間から守り隠すかのような巨大な寮。外界からは知られることの無い、廃墟のような退廃的で狭い世界の出来事は本当に尊いです。尊いです。このレビューを書くためにアプリをダウンロードしたくらいです。

本当に素敵な小説で、私の追っているweb小説の中でも一番更新を楽しみにしている作品です。

★★★ Excellent!!!

九龍城とは90年代まで香港に存在した迷宮的スラムのことであり、私たちがしばしば思い描く猥雑でロマンあふれる香港のイメージの大部分がこれに依拠しているのではないか。

この作品の表題でもある「少女九龍城」は、その名に違わぬ魔境の"女子寮"である。
そこには、迷宮の地図を作ろうとする加納千鶴や、学校から近いというだけの理由でうっかり迷宮に入り込んでしまった竹原涼子、引っ込み思案なメガネっ娘の木下真由など、多数の女子が住んでいる。
増改築を繰り返した寮の中に様々な生徒が存在することで、物語がまさにモザイク状に展開されるのだ。なぜ私たちはこのようなイメージにときめいてしまうのか。それは、グーグルマップがあればどこにでも行けてしまう高度に情報化したこの社会が失った不透明性がここにあり、そこから生じる、何が出てくるか分からない期待感が、郷愁とともに私たちに突き上げてくるからだ。

こうしたロマンに風味付けをする香料はここが"女子寮"だということ――、
ほのかな百合成分が迷宮見物の絶好の肴となる。

(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=村上裕一)

★★★ Excellent!!!

 特筆すべきは、その秀逸な舞台設定です。
 本作の舞台となる「少女九龍城」という女子寮は、一種の異界と言えましょう。作中の描写を引用しますと、階段を登ったのにいつの間にか地下室を彷徨っていたり、ちょっと席を外しているうちに一日が経過していたり、天井裏から電車の走る音が聞こえてきたり・・・。要するに、「何が起こっても不思議ではない」場所なのです。そんな超常現象のるつぼの様な場所に、何をしでかすか分からない非常識で個性的な女の子が大勢詰め込められれば、起こる化学反応はひとつ。ものすごく不思議で、とんでもなく面白い、百合物語のオンパレードです。
 登場する女の子が多種多様なら、物語の中で成立するカップルもまた、極彩色の個性を放つ刺激的な二人になります。ネタバレになるので詳しくは伏しますが、長年百合作品を嗜んでいる私でも、思わず「こんな百合っぷる見たことねえ! 最高!!」と叫びたくなるぐらい、新鮮で個性的な百合模様となっております。
 少女たちの巨大な魔窟を舞台に織り成される無数の群像劇。迷宮の中で少女と少女の運命が交差する時、不思議で百合な物語が生まれる。本作のスタイルをかの「グランドホテル方式」になぞらえて、「グランド百合ホテル方式」と呼びたいな、なんて密かに思っていたりします。

★★★ Excellent!!!

何を言っているのか判らないと思いますが私的にはそんな感じです。

 少女九龍城とはよくぞ名付けたもので、寮といいつつ女性専用アパート的なものなので幅広い年代の人が存在します。
 建物も増築を重ねて迷路みたいになっており、幽霊やら普通の人が知らない部屋や廊下もあり、みたいな少年漫画に時折出てくるような寮が舞台です。

 私こういう舞台が大好きです。
 そして内容は毎回百合。

 最高です。