概要
血に飢えた悪霊の謎を解き、一族皆殺しの惨劇を防ぐことができるか!?
ややずれた性格をした若手弁護士の鷹志田陽法は、依頼されて奥多摩にある宇留部という旧家へ法律相談に向かう。それは本来ならば、なんでもないごく普通の案件のはずであった。だが、鷹志田をそこで待ち受けていたものは、恐ろしく邪悪で人殺しの悪霊であった……。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!弁護士VS悪霊! 法学は呪いに通用するのか!?
物語の舞台となるのは奥多摩の山奥にある旧家。一族の当主である青子は床に伏し、亡くなるのもそう遠くはなく、屋敷には膨大な遺産を巡って親族一同が集合していた……。
どう考えても殺人事件の一つや二つが起こりそうな、このシチュエーションで、そして読者の期待通り惨劇の幕は開くのだが、本作で死ぬ人間の数は片手では収まらない。集まった親族が次から次へと盛大に殺されていく。それも人間の手ではなく、悪霊の手によって……。
不気味な悪霊によって金目当ての親族たちがひたすら殺されていく展開は、あまりの容赦なさに一種の爽快感すら覚えてしまうのだが、本作ではそれに加えて悪霊が人を殺す条件に“法則”が隠されている。
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