概要
ハヤク……オマエモ……
その「公園」に足を運んだ者は、何物かに取り憑かれる……
ホラー小説作家である私は、複数の知人から聞いた怪談話に共通して登場する「公園」に興味を惹かれて、調査を始めるのだった。
ホラー小説作家である私は、複数の知人から聞いた怪談話に共通して登場する「公園」に興味を惹かれて、調査を始めるのだった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!誰かを急かし、呼び寄せる、言の葉
ホラー作家である牧野周二がネタ探しの中で仕入れた3つの小話、そこには不可思議な共通項があった。どれも少し恐いだけの体験談でありながら、かならず公園という場所が登場し、「ハヤク……オマエモ……コッチニコイ……」の言葉で締めくくられるという共通項が。そのことに興味を惹かれた周二は、3人の話の舞台である土地へと向かう。
注目していただきたいのは構成という名の仕掛け。1〜3話は別々の誰かの語りをそのまま書き起こしたものなのですが、基本的に段落分けされておらず読みにくい。でも、この“そのまま感”がリアリティをいや増し、4話めで登場する主人公の周二さんによる考察をもって、他愛なさの奥に潜む恐怖の気…続きを読む