「不可視」を含む小説

　かつて「ニホン」と呼ばれていた島国で突如発生した「オニ」という人間を喰らう不可視の化け物。それは瞬く間に世界中に魔の手を広げ、人類の安寧は一瞬にして崩れ去った。 　そうして世…

性同一性障害という概念が人口に膾炙するとともに、自身の「おんな性」を否定する者は診断の有無にかかわらずGIDと名乗ったり、トランス男性を自認する動きが強くなっている。いっぽう、「…

『後宮の闇に月華は謡う 琥珀国墨夜伝二』発売に合わせて、投稿作を書籍用に改題などしました。 そのお知らせを兼ねて、琥珀国墨夜伝のSSを上げます 書籍は後書きもなく、夏月メインの話…

想像より生まれ出る脅威、〈｜傀異《カイイ》〉――――――。 多様な情報が錯綜する現代日本。 喜び、悲しみ、怒り―――情報社会で人々の想像は多様化し、世間ではありとあらゆる感情…

今年27歳のサラリーマン、四班　留ン田（シハン　ルンタ）は、生まれながらに右手の人差し指から「他人には見えない小さな火」を出すことが出来る。 しかし、その代償として...

　この世界に流されて数年――。 　青年は浮浪者としてかろうじて生きながらえていた。 　 　ありふれた自然、ありふれた人々の営み。 　未知の言語を覚え、生活も安定しはじめたものの、…

北海道某所（弟子屈周辺）、人間には不可視の結界に隠された温泉宿『麗瀬石』があった。 季節行事として週末毎に宿の庭先で立食形式の宴会が開かれるようになった。 立食形式の宴会（夜の部…

ガスマスクの怪しい便利屋、＝《Equal》は住居を失い路頭に迷っていた。そんな中で依頼に来た能面の男達に『不可視の吸血鬼』を探してほしいという怪しい依頼を受けてしまい、厄介事に巻…

レオーナ・オーブリルは女は働かずに家庭に入るのが当たり前の帝国デューアで皇太子の護衛になりたい田舎娘。 アウル・デューアは過去に『最恐』と恐れられ、現在は『腑抜け』呼ばわりされる…

この世界は、中心にあるたった一つの大陸とそれを囲む広大な海だけが全てだ。海の果ては空を覆う巨大な不可視のドームと交わって閉ざされ、二千年の歴史の内に世界の大半は調べ尽くされていた…

十六歳になって間もないある日、ハインツは何者かに誘拐される。間一髪、魔法の言葉により犯人を退けるが、助けに来た養父フロレンツは何故か証拠隠滅を図り、自分がやったことにする。その後…

「シンプルに弱すぎるんだよな……」 　そう言ってAランクパーティーを追放された青年“レイン”。 確かに他のみんなの足を引っ張っている自覚もあったレイン。 女神より授かるス…

怪人「無敵《インビンシブル》」その存在は謎に包まれており、世間もその動向を追う。 そんなある日、異形との闘いを担う異能力者機関「プレゼンツ」に1人の新人が入ることになる。その能力…

どうしようもなく許せない。何より大切だった彼女を、美しく悍ましい女の愛なんかのために諦めるほど絶望させて屋上から突き落とした　　のこと。例え自己満足だとしても憎悪は刀の形をして、…

西暦2045年、少しだけ技術が進化した近未来。 無人水素タクシーが走るパリの街並みにカメラを向ける超色覚<テトラクラマシー>の少女、アーティ。 多くの秘密を抱えた色弱オッドアイ…

砂漠に生まれたアーティカが、砂礫の帝国の後宮へ入れられそうになっていたところ、異国の異端審問官ヴィンスに攫われるようにして捕えられてしまった。 アーティカは、見えないものを見通す…

概要：大学生二人がカフェでだらだら雑談するお話。 藤岡かしぎ：登場人物A。黒髪ロリ。大学生。 暁月アオ：登場人物B。金髪。大学生。 丹詞朱音：登場人物C。赤髪お姉さん。カフェ丹…

大手ＩＴ企業の研究室で新画像フォーマットを扱うことになった社員が、画像が思った以上に広い範囲と自撮り画像を写していることに気がついた。

【Maris Stella －最後の審判－】 　西暦2037年10月9日。 　第三次世界大戦の混乱の最中に突如空に顕現した天空城塞イデア・エテルナの宣告と共に、世界は人類が生み…

孤独な少年大和はある日、奇妙な生き物が見えるようになった。自分以外には不可視の存在の「メ」。彼と過ごすうちに、大和はとんでもないことに巻き込まれていく。