不可視と無敵《インビジブルとインビンシブル》

タングステン

不可視の男

第1話 異能力者《ギフター》

2XXX年 日本:

「こちらαアルファ01。敵性ガベラスを補足。数は12。小型です。」


「了解。α01はただちにα02、α03と共に戦闘体制へ移行。戦略および、陣形はブリーフィングの通りとする。以上。幸運を祈る。」


「α01了解。」

「α02委細承知。」

「α03任務を遂行いたします。」


上空2000メートルから敵影を補足したα01から受信したデータをモノクルのような端末上に映しながらα部隊の3名が飛空挺、上空2000メートルからダイブする。


パラシュート・・・・・・はない。


「α02。着陸は任せる」


「承知した。」


着実に近づく地面を前に3名は焦りの表情ひとつ見せることはない。


もう地面が目前に迫った時、


衝撃吸収ショックアブソーブ


α02が動く。


着地の衝撃によりあがるはずだった土煙の轟音は鳴りを潜め、3名は静かに降り立った。


目の前にいた12体の異形が3人の姿を補足する。


「作戦開始」


解放リベレイション


先ほどの着地を思わせる衝撃が異形へと襲いかかり、3体の異形がバラバラに砕け散る。


「拙者が受けきる故、あとは頼む」


「言われなくても!」


開戦の狼煙はあがった。


異形たちは目の前の3人が己たちを殺しうる存在と認識し、明らかに臨戦体制をとる。


この異形と戦う人々を世間では「異能力者ギフター」と呼んでいた。


これは異能力者の戦いのたった一幕にすぎない。


しかし、それを遠くから見る影が一つ…





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る