★
0
概要
さようならば、もう一度がないことを
どうしようもなく許せない。何より大切だった彼女を、美しく悍ましい女の愛なんかのために諦めるほど絶望させて屋上から突き落とした のこと。例え自己満足だとしても憎悪は刀の形をして、いっそ呪って欲しかったなんて、どの口が。
_____人の感情から生まれる一定不可視のひとでなしを“怪”と呼び、その間を取り仕切る者たちの集まりを怪結隊と呼んだ。人知れず存在する人外の存在に心を疲弊させていた雪ノ下水樹にとって、怪結隊という存在は初めて出来た安寧の場所に違いなかった。
だからこそ“女”の存在が腹立たしく、悍ましく嫌でたまらない。その女は怪結隊に寄生するように存在していて、神様からのえこひいきを全部詰めた美しいお姫様のようで、けれどばけもののような理解不能の力を持っていた。
「私のことをあいしてね。正
_____人の感情から生まれる一定不可視のひとでなしを“怪”と呼び、その間を取り仕切る者たちの集まりを怪結隊と呼んだ。人知れず存在する人外の存在に心を疲弊させていた雪ノ下水樹にとって、怪結隊という存在は初めて出来た安寧の場所に違いなかった。
だからこそ“女”の存在が腹立たしく、悍ましく嫌でたまらない。その女は怪結隊に寄生するように存在していて、神様からのえこひいきを全部詰めた美しいお姫様のようで、けれどばけもののような理解不能の力を持っていた。
「私のことをあいしてね。正
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?