概要
いまはなきクイア学会で発表したことについて
性同一性障害という概念が人口に膾炙するとともに、自身の「おんな性」を否定する者は診断の有無にかかわらずGIDと名乗ったり、トランス男性を自認する動きが強くなっている。いっぽう、「レズビアンは必ずしもボーイッシュであるとは限らない」という言説とともに、映画やドラマをはじめとしてフェミニンなレズビアン表象が目立ちはじめている。これらの台頭によってその存在がよりいっそう不可視化されているブッチ・レズビアンは、いまや絶滅の危機に瀕していると言われる。この発表(2008年10月・津田塾大にて)では、GIDやトランス男性に依拠しないブッチの身体観や性自認について検証を行う。
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