「時 文学」を含む小説

11月。受験を控えたある少女は勉強もせず、古本屋でいつものように立ち読みをしていたところを、店主であるおじいさんに見つかってしまう。それは少女にとって代わり映えのない出来事のはず…

KAC20231　お題「本屋」 書く時聴いていた曲：Beck『Loser』 純文学です。古本屋が舞台です。女性は出てきません。

――――だから、ボクは正真正銘の未来人なのです！ 桜の花弁が降る道で、少女は高らかにそう言った。 恋人を作る事に命を懸ける男子高校生、信乃方 歩夢（しのかた あゆむ）。 その…

主人公の魂や感情、悩みや痛みをしとしととした文体で描く短編集。ネガティブな感情をそのまま肯定するお話が多いです。 陰鬱さのある、美しい文章、描写が持ち味。 全話完全独立なのでご興…

赤嶺紗良は高校一年生。 高校三年生の兄貴、葉月への「反抗期」のため、兄貴と仲がうまくいかない。 そんな時にスマホアプリで知り合った大学生、青井伊澄に「架空の兄貴」のふりをしてもら…

昨年2月24日、ロシアによるウクライナ侵攻でこの空虚な戦争は始まったのです。 その少し前、ロシアの友人が気になり連絡を取っていた時は「戦争、ないでしょ」といった感じでした。 そ…

このエッセイは自分にとっても人生に迷った時読みたいものであり、カクヨムを通して読んでくれるあなたにも、何か有益なものであってほしい。 ここに、このエッセイを読んで有益になりそう…

小学二年生の私（はる）は、施設に入ったばかりで、職員の秋子先生に連れられてあたらしい小学校へとやってきた。 いろいろなことが一気に起こって、施設へ来るまでの記憶はおぼろげだっ…

奴が金を借りる時はいつも最初調子がいい。 まるで今日まで楽しいことが色々あったように、だ。 しかしそれも佳境になると声色が変わってくるのだ。

18歳のままの大好きな人。 高校時代に幼馴染を亡くした唯は、 彼の実家で10年前に貸したノートを見つける。 時を超えて繋がる2人の想い。

馴染みの店で、私は中学時代の友人と再会した。彼はあの時と依然変わりない様子だったが、その表情にはどこか違和感を覚えるものが含まれている。私はそれを探ろうと、彼の辿った恋愛の話を聞…

中学生の鈴木さほりは、自宅のピアノと喋ることができる。名前はベルキー。何でもできる優秀な姉に比べたら、それはちっとも特別なことじゃなく、退屈な日常の一部であるはずだった。【9話完…

心の病気を抱えていたり、心が迷子だったり。そんな人たちが愛とか友情とか、ありがとうとかごめんなさいとか、そういうものにたくさん触れながら立ち止まったり進んだりする話。 SSのよ…

第二の『The Catcher in the Rye』と言ってもいい作品！　今作は著者が大学院生時代に修士論文として研究した作品、J.D.Salinger『The Catcher…

高校三年生の仲良し三人組。 剣道、勉強、秋祭り。 学生特有の青春を送りながら、一年生の初日で出会ってから卒業まで。 いや、それ以降も、三人の仲のいい関係は続いた。 全員が全員を好…

昼の国と夜の国。二つの世界は八時と二十時にきっかり入れ替わり、交わることはない。オリオンは十三歳の誕生日、思いがけず夜の国の住人となることが決まる。でも昼の国のミッカとバンドを組…

私を大切に育ててくれた父 わがままばかりだった私 いつか気づく思い出の話

渉はどう見ても外国人だけど、両親が何も言わずに亡くなってしまったため、自分が何者なのか分からない。天涯孤独になったのは中三の時で、誰にも迷惑をかけたくなかったから高校に進学せず、…

富田紗枝は海沿いの街で、保育士をしている。 人一倍仕事に誇りと情熱を持ち、仕事では優秀な結果を収めていた。 そんな時にかつて富田と親しかった男、大志が地元へと帰省し、たまたま顔を…