概要
ピアノとお喋りしたことありますか?
中学生の鈴木さほりは、自宅のピアノと喋ることができる。名前はベルキー。何でもできる優秀な姉に比べたら、それはちっとも特別なことじゃなく、退屈な日常の一部であるはずだった。【9話完結】
※本編後半に震災の表現があります。苦手な方はお読みにならないよう、お気を付けください。
※作中に、地震が起きた際にグランドピアノの下へ入る表現がありますが、実際は危険な行為です。現実の震災に遭った時には、ピアノの傍から離れるようお願いいたします。
リエ馨さんから感想絵を頂きました! ありがとうございます(´▽`*)
ご本人の近況ノートに飛びます。
https://kakuyomu.jp/users/BNdarkestdays/news/16817330656242079088
こちらは擬人化イラストです♡
※本編後半に震災の表現があります。苦手な方はお読みにならないよう、お気を付けください。
※作中に、地震が起きた際にグランドピアノの下へ入る表現がありますが、実際は危険な行為です。現実の震災に遭った時には、ピアノの傍から離れるようお願いいたします。
リエ馨さんから感想絵を頂きました! ありがとうございます(´▽`*)
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ピアノの声を聞いてみて。きっと大切なことに気付かせてくれるから――。
主人公のさほりは中学一年生。
彼女には年子の姉・しほりがいるのですが、顔立ちもいいし、成績もいいし、ピアノもできるし、気遣いもできるし……と何でもできてしまいます。
でも、さほりはしほりのようには振舞えません。そのためさほりの心の中では葛藤が起きていて、姉に素直になれないでいるのでした。
何でもできてしまう姉が嫌いなさほりですが、彼女にしかできないことがあります。
それが家にあるグランドピアノと話すことができること。
さほりはそのピアノに「ベルキー」と名付け、色んな話をします。
「ベルキー」はグランドピアノなので、何となくかしこまった感じに話しそうですが、実際はちょっと口…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ピアノの言葉に耳を傾けたら、大事なことに気づけるかも知れない
人には何かしらの取り柄が有ると思います。それは万人に分かってもらえなくてもいいものです。そこに気づけることが大事なのだと思います。
ベルキーという名前のピアノが非常に魅力的で、劣等感に苛まれる主人公を、憎まれ口を叩きながらもそっと諭していく姿が優しい。でもそれは同時に、主人公に「聴く」力があるからこそです。
人それぞれに外側とは違う内面を持つことも、見えるものだけが全てではないことも、心に沁みやすいさらりとした口調で教えてくれます。
悲しみの中にも希望を残すラストも秀悦でした。
大人の心にも響く物語ですが、多感な中学生ぐらいの方にはぜひ読んでほしいです。