概要
私が過ごした春夏秋冬--そのはてしないまばたき
小学二年生の私(はる)は、施設に入ったばかりで、職員の秋子先生に連れられてあたらしい小学校へとやってきた。
いろいろなことが一気に起こって、施設へ来るまでの記憶はおぼろげだった。
転校先の学校で出会った(なつ)--なっちゃん。そして私、はる。
まるで昔から友達であったかのようにすぐ意気投合する。
不安でいっぱいいっぱいだったけれどなっちゃんと昼休みに、砂場できらきらの石を集めて願い事をしたり、少しずつ話をする--そんなあるとき、体育の持久走大会にて喘息持ちの私は、最後の方をとことこ走っていた--けれどそのときとつぜん目の前が真っ暗になって、気付けば私は「したのくに」に転がり込んでしまったのだった。
戸惑いながらも「したのくに」で時を過ごす私の過去、未来、いま。
春夏秋冬をつなぐ果て
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