気弱な僕がここにいる理由

渉はどう見ても外国人だけど、両親が何も言わずに亡くなってしまったため、自分が何者なのか分からない。天涯孤独になったのは中三の時で、誰にも迷惑をかけたくなかったから高校に進学せず、カフェでバイトして自活している。自分の人生はどうなっていくのだろうと、毎日不安だった。ある日、カフェの常連客であるめぐみさんに、自分が経営するホテルでバイトしないかと誘われる。なんと今の時給の倍で・・・。
自分は運命に翻弄されていると思って生きてきた。たった17歳なのに、先が知れていると思っていた人生が変わっていく。
ここで自分の居場所を見つけるまでは。