「短編賞」を含む小説

ある日のことだった。 一人の青年が腰かけながら、心に秘めた愛を詩にしようと試みていた。 「あら？　どうしたの？」 そんな青年に声をかけたのは、彼が密かに思いを寄せる幼馴染の…

「もうすぐ藍（あい）ちゃんの命日だね……」 僕、香月恵一（かつきけいいち）は都内で一人暮らしの大学一年生。 田舎の姉から六年前に急逝した幼馴染みの二宮藍（にのみやあい） 彼女の…

　「ロボットのホスピス」そう呼ばれるセンターでは今日もロボットが死んでいく。 　発達した技術で「死」の概念を得た彼らは幸せなのだろうか。 　現代よりも少し進んだ未来のロボット、A…

実体験を元にした短編です。 安全のため、ヘルメットは欠かせない！

高校3年生の内藤元良は同じクラスの牧本雫が気になっていた。 ハーフ美少女、文武両道に性格も完璧な彼女に惹かれるのは当然。 ……ではなく、彼女がいつ【時間を巻き戻す】かそわそわして…

【コミカライズ・電子書籍発売中】 恋人と婚約中の乙井果澄は、中学生時代に大嫌いだった同級生・鮎川翠子と、二十八歳の夏に再会する。果澄は、翠子に「大嫌い」だと伝えたいのに、翠子から…

モンスターに襲われていた声が出ない小さな竜人イェル。 そこに冒険者のシェインとキャリナが駆けつけ一命を取り留めた。 なぜイェルは喋れなくなったのか、そしてそれはその子の過去と関わ…

県外の大学に入学するのと同時に、親元を離れ一人暮らしを始めた美桜。その日を境に携帯嫌いの母親と美桜は、手紙のやり取りをするようになる。だが、二人の間にはあるルールがあった。それは…

１６歳の見習い冒険者の少女ミルカは、ギルド長の父親の口利きで、分不相応な狩猟依頼に参加する。 ところが、思わぬ魔獣の襲撃に遭い、ミルカは一人仲間から逸れてしまう。 傷つき動けぬ月…

◆私は、ミジョリムパシフィム・エス・ハレストアマモリクモーリという名のもふもふでも人気の純血種だ。 私も雇われる身となり、苦労を掛けてきた父からは独立した。 ある日の出逢いで、自…

　ある日突然、世界各地のゴルフを楽しむ者たちにある不思議な力が目覚める。それは歴史上の傑物を召喚する力だ。岐阜県のゴルフ場でバイトする少年、小森美蘭もその力を意図せず行使してしま…

嘗て最狂と畏怖された、美しきドワーフの戦姫よ……！ 約束を胸に……巨大な戦斧を振るい悪を断て！ 弱き者の未来を切り開くのだ！ 世界の中心にそびえ立つ巨塔、その頂を見た者は未だ嘗…

明治時代の本郷。帝国大学英文学科に通う学生の「私」はひょんなことから同学に通う法律学科の秀才・藤野と親しくなる。 「私」の勧めで出会った芸者・夕顔と交流を深める藤野だったが、未来…

――それは、約束なんて呼べるほどのものじゃなかった。 ケモノやマモノが蔓延る世界で、最強と呼ばれた男、クロマ。 絶望的な戦いの果て、叶わぬ想いを抱えながら迎える最後の時。 かつて…

短編創作フェス。お題は「試験」に参戦。２作目です。 魔王との決戦を間近に魔導師は勇者に言う。 「俺は、この戦いから降りる」と。 すべてを捨てた男は、ひとりソリを引く少女と出会う…

ここに記されているのは、人類の新たな転換点の元凶となった二つの出来事。 一つは、量子コンピューターの発展形で、仮想現実のシミュレーションシステム――「ラプラスシステム」 もう一…

　一田和樹さま主催、第３回無貌賞「わたしの発狂日記」に寄せて書いた作品です。 　結果、『大賞』をいただきました。 　（あらすじ） 　その日記は『ヒトを喰う日記』だとされる。そこ…

かつて、地元の人間が声を揃えて〝幽霊ビル〟と呼んでいた11階建ての建物があった。 建設中断から24年間、そのビルは雨ざらしとなり、黒ずんで異形の建造物として存在し続けた…

麻雀に興味ある人どのくらいいるのでしょうか？ 少なくとも私は好きなのですが(=^・^=) 麻雀を知らない人でも楽しめるお話って書けるのかな？ そんな疑問をベースに書いてみました。…

自由を謳歌する女冒険者トーリ。彼女は強くたくましく、そして美しい。しかし、その苛烈な戦いぶりから「血塗られ」という、本人としてはなはだ不本意な二つ名を持つに至った。これは、そんな…