概要
私と母の間には、不思議なルールがある。
県外の大学に入学するのと同時に、親元を離れ一人暮らしを始めた美桜。その日を境に携帯嫌いの母親と美桜は、手紙のやり取りをするようになる。だが、二人の間にはあるルールがあった。それは胸に秘めた想いとは真逆に書く。つまり、あべこべに手紙を書くということだった。
大学に入学してから始まったそのやり取りは美桜が社会に出てからも続いていた。だが、美桜が社会人二年目を迎えたある日、転機が訪れる。
大学に入学してから始まったそのやり取りは美桜が社会に出てからも続いていた。だが、美桜が社会人二年目を迎えたある日、転機が訪れる。