幻想的な寓話の一節で始まるこの作品。二人のヒロインの関係性がただただ尊く、そこに軽快なセリフ回しと美しい情景描写が華を添える。すごい! すごい! と夢中で読み進め、読了後にはまるで一本の長編を読み終わったような満足感に包まれました。一話完結ながらこれだけの物語が描けるなんて。感服です!!これから先の二人の物語も見てみたい、いや見せてほしい。心の底からそう思わせる作品でした。
冒険。巫女。龍。封印。仲間。死闘。出会い。当冒険者ギルドはすべて取り揃えております。いざ、一夜限りの旅立ちを。
トーリは荒くれ者たちの中にあっても一目置かれる、逞しくも美しい姉御です。そんなトーリが馴染みの酒場で出会うのは、場にそぐわぬ儚げな笑みの女性――。一万字以内にうまく冒険者トーリの立ち位置と魅力が描かれており、龍との戦闘シーンも迫力があります。仲間との連携、冒険者同士が力を合わせるのは熱い! 圧倒的な強さの前に踏ん張るトーリたちに、エールを送りたくなりますよ!読後感は明るく、楽しい今後を想像させてくれます。お薦めです(^^)!
1万字以内で書かれた作品とは思えないほどの読みごたえがあります。主人公もキーになる人物も女性ですが、竜相手の戦闘シーンは迫力があり、主人公トーリの闊達さは蛮勇の勇者を思わせます。女性同士の友情の物語、もっと読みたいな、と思う作品です。
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