自己評価低い子が色々迷いながら頑張ってる姿とイケメン女たらしさんがこの後どうなるんだろう? あいりさんとアイリーンの心の変化とかも気になる作品ですねー。
【ひとこと紹介】の記述と同一になりますが、主人公の心情の描写が大変光る文章に、非常に共感的な作品です。無論、世界観の設定や主人公の環境の情景の美しさなど、他にも沢山の魅力がありますが、最大の魅力を挙げるとしたら、やはり上記のそれです。生きていれば何かしらあるであろう感情を克明に、かつ優しく穏やかに語る物語。次回が待ち遠しいです。
それを知らなければ、「わたし」はずっと幸せだったのかもしれない。だがそれを知ったことで、「わたし」は生きがいを見つけた。自分は脇役だと諦めるのか。それとも主役になりたいともがくのか。どちらの人生が良いかは一概には言えないだろう。ただ私は、この物語の中でアイリーンが取った決断を尊重したい。自分では考えられないようなモブキャラにも生命はあるのだと、この作品を読んで考えさせられた。気軽に読める文量と文体であるので、ぜひ読んでみてはいかがだろうか。