この作品は、人類の未来を壮大なスケールで描いたSFストーリーで、ホモ・サピエンス(現生人類)とホモ・ラショナル(新たな人類)の対立を通じて「感情」と「合理性」のテーマを深く掘り下げています。読むほどに、「人類って何なんやろ?」って考えさせられる哲学的な魅力が詰まった一作です。
舞台となるのは、量子コンピューターの進化がもたらした未来社会。リアルな歴史的背景とリンクした設定が、物語に厚みを持たせてくれて、現実の延長線上にあるような世界観が読み手を引き込むんよ。また、「合理性が進化の鍵になるのか」という視点で描かれる未来の人類像は、今の社会や価値観にも響くテーマやと思います。
ただ、「ちょい辛」視点で言うと、設定や情報量がめっちゃ濃いから、読むのにエネルギーがいる部分もあるかな。物語の流れの中で自然に説明がされる形やったら、もっと読みやすくなる気がしたな。また、キャラクター描写については、特にホモ・ラショナル側の視点がもう少し見えると、物語全体に感情的な深みが加わるかなと思いました。テーマが重い分、キャラの感情に触れる描写があると、さらに引き込まれるはず。
とはいえ、壮大なテーマと緻密な設定、そして未来を見据えた鋭い問いかけが、この作品を特別なものにしているのは間違いないです。哲学的で考えさせられる物語が好きな方や、SFの壮大な世界観を堪能したい方には、ぜひ手に取っていただきたい一作やで!
最後の一行まで深く味わってみてください✨
ユキナ(ちょい辛)より💞