第28話
出始めに切り文句。
両者引かない様子。
「…。」
「…。」
「…え?」
何。この状態?
両手に花トライアングル。
そう伝うに相応しいか…。
この川の字に並んだ3人。
バチバチと閃光を稲妻クラッシュ。
ルイティアとシューゴ。
何かが豪華絢爛で勇ましい。
…の、中に、ちょこん。と、ちいさなカイシェルがおずおずしている。
私はなあに?のカイシェルに対して、何かが厳ついバチバチオーラ。
そしてそれを遠くから見守る、チャームビーナス。
と、その隣にエグゼロスがせせら潮笑っている。
キィちゃんは、ふっさふっさな尾っぽを左右に動かして、なんだか楽しそうだ。
「でさ、魔盗賊城ってどこさ。」
「……知らなぁい……先歩いて行ってましょ、エグゼロス。」
やれやれ、と…両手を上げて、チャームビーナスの跡を歩き始めた。
ルイティアとシューゴは…些か先程までの空気を刀切りの如く話題を変えた。
「…僕も一応、セイレイン様に支える側近だけど、カイシェルに触れないでほしいな。」
「…承知している。」
ルイティアは、さらりとカイシェルの表情をちょっと伺った。
で、すぐにそらした――――――……
カイシェルは不安が過らせた…
『どうしてルイとシューゴはこんなにも破滅的なの…?』
心から、ぐすんと涙したいわ…まったくもう。
シューゴがルイティアを観てからカイシェルを見る。
「僕たちも行きましょうか、カイシェル。」
「え?…ええと…ええと…。」
ルイティアはひとりたたずむ。
…ポツーン…
「…けしからんわ…。」
「キューイ !」
気がついたら隣にはキィちゃんがモフモフ。
スリスリしてルイティアを励ましてくれた !
なんだかジーンときた。
「…フッ、おまえは優しいな…キィちゃん…。」
「キューイ ! 」
魔盗賊城に続く広く深く。
聖なる森へと貫いて進む。
五人はきっと辿り着くだろう。
あの時の魔盗賊城へと――…
「…ところで貴様。」
「はい?なんですか。」
後ろからルイティアに声をかけられたので振り替えったらルイが剣の柄をブン投げた。
「痛いわコラ…!!」
「フッ」
「もうやんなっちゃいますわこのふたり(涙)」
―THE END―
TO BE CONTINUE⇒
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