第25話
ルイティアは、シューゴと、向かい合う。
腰柄に手を掛け見切り発射に踵に力を込める。背を屈め、集中力を、……高める !
「さぁ来いシューゴ。」
「…。」
バタッ
「?」
え。 ………っ シューゴ ?
「何が起きたんだ?」
なんと、シューゴは勝手に脚を屈し倒れました。
「…!?おい、シューゴ、可笑しい話だが貴様大丈夫か!?」
カイシェルも、たまげて駆け寄った。
「シューゴ !!」
カイシェルはシューゴの頭を膝に乗せて、心配そうに顔を覗き込んだ。
…果たして大丈夫だろうか?
「…うん。疲れ果ててるみたいだよ。」
「本当ですかエグゼロス!?」
「何があったわけぇ……?」
「………ふむ。」
ルイティアは顎に、屈折した人指し指を当て理知難い表情の様子。眉間に亀裂を走らせ目を細く掠めた。
どうやらルイティアは、『バレた』なと、柔に察知した。
仲間割れか。
ピッキーは良しとして、ノッカーだ。ノッカーは鋭い。察知が鋭くて逃げたくなるくらいだ。
その察知の良さで何度捕まり、宝石の涙を流された事か………。
って弱腰はならん。いつか再び会う時が在ろう。
涙狩りの連中は、とにかくしつこいからな…。
その時は対峙なるだろう。
それにしても、やられたもんだな、シューゴ。
「…誰にその傷やられたもんだか。」
「どこぞの、ディープメタルティックソードマスターじゃないかい?」
「意味が解らんわ。俺はルイティアだ。
シューゴはおまえ達で好きにしろ……!」
バサッと銀色のマントを翻し、ルイティアは気休めに、木々に背を預け、ドサッと座り、少々眠り込みました。
ヒソヒソ
「ねぇカイ……ルイ怒ってるの……?」
「我が剣主はお疲れのご様子さっ。フッ」
「ルイは、ただ、休みたいだけです。
魔盗賊と戦う前に………。」
カイシェルは、ルイを庇いつつも、意識を失いかけているシューゴを、愛おしそうに見つめる。
カイシェルは想った。
シューゴくん……ごめんね……。
わたしはそれでも
ルイに
ついていくわ
―THE END―
TO BE CONTINUE⇒
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