第29話






五人は森を抜け魔盗賊城 に着く1つ手前に辿り着きました。岩山を登る事かれこれ30分~1時間は経とうとしていた。もう少しだ。



「…。」

「…ウキュ?」


ルイティアは、モフモフのキィちゃんを、気づいたら隣と共に歩いていました。


「………うーむ。」


キィちゃんのサラサラな毛並みに触れた。

あたたかくて……モッフン、モッフン。

、とても賤しの誇張と伝うくらいにだ。


チラッと、遠い前方を歩く姿に目を移した。


シューゴとカイシェル…は、放っといてだ、

更にその遠く先頭を歩く二人エグゼロスとチャームヴィーナス。


…ある意味、敵の本拠地前に穏和な空気。

それぞれの想いを胸に託して―――………。







「キューイ…?」

「何ら心配はいらない。」


キィちゃん語が解るのだろうか?


「キュキュキューイ?(ルイ、大丈夫か?)」

「やむをえんよ…二人は二人だ。」




ルイティアは独り黙々と思念を募らせた。




あの日から1年も経つと言うに魔盗賊の輩め。

神の裁きを降したと伝うに真っ向から再び現れるとは。

もしもだ。もしも……あの日の様に。

カイシェルが再び生き捕らえられようと…?

いや……そのような断罪にならんことを祈る。


あの時は『成せば成る』そう全ては奇跡の連続で助かったのだ。

『では次はどう来るか』

確かに俺はまだ『魔盗賊とは戦っていない』が、しかし………

『魔盗賊の扉を開けてしまった(カイシェルの開封神力により)』

そして、継いで言うと『魔盗賊のボス(頭)にさえまだ顔を逢わせた事が無い。』

と、いう事だ――――――………。


果たして…


魔盗賊のボス(頭)は何故再リターンしたのか?


涙城にケンカを売ってんのか?


それともなんだ、カイシェルの奪誘いか?


俺へのリベンジャアか?


果たしてor…

「うるさいですよルイティア!!(何1人闘志燃やしてるですかむさ苦しい!!)」

バシュッといつぞやのお返しに弓を1本ブッ飛ばされたルイティア。

「かはぁッ」

「きゃー!ルイッ(涙)」

ルイティアは倒れた。


「キューイ…(よしよし)」

「む、無念…。」


―THE END―

TO BE CONTINUE⇒

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