第19話

―そして涙城―


「ふぁっふぁっふぁっ、ルイよ、そうかそうか、それはよくがんばりおった…!!

当然ワシのルイはやり遂げると信じておったぞっ!!ううう~~~ルイよ~~~!」


ルイは流し目で腰柄に手を掛け剣を抜くとストーンと涙王様にぶっけた。

(大丈夫。柄から抜いてはいないから。)


涙王様は涙の雨を降らした。

ルイは傘をさしつつも涙王様に抱き締められて、あったかいのなんの、ほほえましい光景でありまする。





涙城か…久しいな。


「ところでこれ、なんの儀式?」

「アレ…王様とルイのハングリー精神は何ぃ……? わたし、妬いちゃう。」


「あ、あはは、は………」


まぁ、カイシェルは見慣れているか。





よし。揃ったな 我が子達よ !

と、涙王様はあらためまして

皆に、一喝しました。


「で、――――………話しに移ろうか。我が子達よ。」


「「………はい。」」




一喝からの静寂。




ルイは、グッと気を引き締め、涙王様を見つめました。

どんと来い、次の命、涙王様…!




「実はだなぁ皆よ、聞いておくれ。ルイの母方が見つかった事は本当に良かったのじゃが。


涙狩VS魔盗賊が

始まっておるのじゃ。」





―THE END―

TO BE CONTINUE⇒

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