第二章

第18話






この世界観は涙でできている。

水の神殿を中心に小さな街が分布している。

例えば、水の神殿を中心に右隣の街には、¨涙城¨がある。

反対に、水の神殿を中心に左隣の街には、

¨枯城¨がある。


水の神殿は中心核。勿論、上や下にも挟まれている。


神秘の水井戸、聖なる森、薔薇園、空中ブランコ、中央都市、

今まで歩いてきた道のりも、みんな、この水の神殿を中心に分布している。


こうしてひとつの国にまとめられたのだ。


ただ、涙城と枯城は、相変わらず相いれぬ、仲でありますが―――――…………




第二章…始まります。




―水の神殿―


木々の隙間から射す太陽の光は溢れる。


地面に着地する光の輪が道を導いてく。


枝木が割れた葉の隙間から空が見える。


淡水色のターコイズが白い雲と被さる。



今日も瑞々しい空が広まっています。


さて。

どうやって父さんと逢おうか。


それにしても――――………






「………何故、貴様等がついてくる。」

「ル…ルイ…失礼ですわ 。 」


「「よろしく~ルイ !」」





ルイティア達は涙王様に呼び出されたので

城に帰ることに。



ひとつの事柄を成しては涙王様に伝えること。



なんせ、涙王様はルイを寵愛しています。

ちゃんと帰らなければなりません。

それを人はミッションクリアのご報告に見せ掛けた、涙王様の愛でありました。





「今、涙王様が泣いている様な気がするのだ。」


気がするだけであって勘違いであってほしいなぁ…。


「ルイ、大丈夫ですわ。涙王様は、ルイが帰って来てくださっただけで、元気いっぱいですわ。」


気がかりになっているルイを宥めるカイシェル。


「ところで、宝石の涙っていくらで売れるの?」

「知らんわ !!」


エグゼロスがルイに腕を回し絡む。


「ええと、チャームヴィーナスさん…ふたりを止めてほしいのですが。」

「zZZ」


――…キィちゃんに乗っかって眠っている

チャームヴィーナス。



この4人と1匹、歩み寄る者達の目に止まっては、あたたかく映るそうな。


神殿に1人、窓を見るセイレイン様は¨お付きをつけて本当によかった¨

と、胸を撫で下ろすのでした。




ルイ…その者達は貴方の右腕に出る者はいません。

私が、特とルイの事は、どういう子か説明

しておきました。

彼等は、あなたにとって、きっと、¨有意¨な存在となるでしょう。

その言葉の意味は、あなたなりに解釈していただいてかまいません。


大切な…宝物となるでしょう。





―THE END―

TO BE CONTINUE ⇒

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