第33話






―炬が導く廊下―


微かな灯が 誰かの雫で 消えそうだった―…


その間、何があったのか……

「――間違いない。ノッカーが克ち割った跡だ。」

「――なんて事でしょう。」

「いや、僕達も人の事言えないでしょ。」

「……倒れた兵士、積み重なった数……。」


ルイティア達が追いつきました。


「既に、先回りされたみたいですね。」


いつもの彼等の手法である。


「涙狩人…か…。」

ふと、ルイティアを見るシューゴ。

「ルイ…。大丈夫?」

そっと、銀鎧の胸中に触れる。

「……む。」

涙狩が来ているかと思うと…。



とにかく、ある意味道を先だって開いて頂いた。

逆に有り難く想おう。

何か来た。





「え。」

「何が?」


真正面を全員が見つめる。右折廊下から現れたのは黒い黒塊の様な黒珠。

その黒珠はキレイで光沢を帯びている。

宝石の様に――――…………


「―――…何の宝石だ。あれは。」

「―――…見たことがないね。」

「―――…来るわよ……。」


ミミック。

宝石に見えたその正体は、ブラックホールの様に輝かしい中に値する魔物であった。


吸い込まれる。


「たまるか。」

ルイティアが、水のシェルターを張った。

しかし貫いて来た。

「どうする。」

「僕とチャームが、時間稼ぐよ。」


ルイティアはカイシェルの手を惹いて階段を登る。急ぐんだ。


敵の魔物の口が大きく開かれる。


その開いた口の中はギザギザの牙が待っている。


「BOMB821-55」

エグゼロスは小さな爆弾(爆竹)を口の中に放り投げた。


飲み込まれた。


「させないシューゴ。」

「はい。」


魔物の体内に落ちた小さな爆弾。それを、シューゴが放った弓が貫き大破した。

効かないのは霧状な為か形態が変わった。


「さらば偽装宝石。」


先程、ルイティアが放った神力。

水の奇跡が奇跡を起こしました。

散らばった水滴が1つに集結し

魔物をあたたかく包み込んだ。


そして、消えた――………





ふぅ…。三人は、安堵しました。

「ルイの優しい包み珠だね。」

「あらシューゴ、居たの。」

「…二人の空気的に離れました。」


「「そ、そう…。」」


―THE END―

TO BE CONTINUE ⇒

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