37話 日常

食べ物を食べるのも遅く

刑務作業も集中できず

怒られてばかりいる。

すみません

すみません

すみません。

出てくる言葉はすみません。

しばらく経つと曜日も

日にちも興味がなくなり

何日経ったのかわからなくなる

暑いから夏なのかな〜と思って

生活している。

周りは優しくて、みんな心配して

くれる。私は折れてしまいそうな

雰囲気があるらしい。

体操の時間があり、外に出て

いると、ふらっときてしまい

倒れてしまった。

気付いた時には病室だった。

「さきさん気づきましたか?」

まだ頭がぼーとする。

「貧血です。ご飯あまり食べていない

ですね。体重も減っています」

「しばらく入院して下さい。」

私は虚ろながら「すみません」と言った。

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