第5話 気持ち

ママは私のことが嫌いだ。

私のためにと言いながら

いろんな事を押し付けてくる

大変そうに自分の事ばかり、

だからコントロールしようと

してくる。ママは私の事を

見ていない。世間体を気にして

良い母親になりたいだけ。

必死に働いている私が好き

母親ぶりを頑張っている私が好き

娘の為にやっている私が好き

私はモノじゃない。

別にママが私の事嫌いなのはいい

でもあやつり人形にしないでほしい

まあ、「あや」だからママが釣りして

釣れた子だからあやつり人形なのかも

しれない。学校は自由だ。別に誰も

私に指図しない。好きにさせてくれる。

ほっといてくれる。最高だ。

「おい、あやまた髪ボサボサだな」

「うっせーよタクヤ」

タクヤはお調子者だ。いい奴だけど

あまり信用できるやつじゃない。

私は自分の席にうつ伏せた。

もう誰も話掛けないでほしい。

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