第6話 お昼
お昼の時間だ。弁当を出す。
整ったご飯にウィンナー
ブロッコリー、肉団子
そしてケチャップ卵焼き2つ。
最初に私は卵焼き1つを一口で食べた。
見ていたタクヤが私の卵焼きに手を出す。
慌てて私がタクヤの手を叩く。
「イッテーなあや!」
「大事な卵焼きに手を出すんじゃねぇ」
「いいじゃねぇか、別に減るもんじゃねし」
「卵焼き以外ならいいよ」
そう言うとタクヤは肉団子を食べた。
「卵焼きより肉団子じゃねぇふつう」
「知らねぇよ。別に」
「そんな事より、ジュンと一緒に
学校の抜け出さねぇ?」
「はぁ?なんでだよ」
ジュンは私が少し気になっているツンツン
男だ。ぶっきらぼうだが時折、見せる
優しさが堪らなく好きだ。
「ヤマキ先輩がよぉ、港外れで新車の
披露会やってて、飲み食いし放題なんだよ」
ジュンと一緒なのは嬉しいが、
別に飲み食いには興味ない。
家に帰らなくて良いというのが頭を掠めた。
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